冷凍庫の奥底から、いつのものか分からない食品を発見した経験がある人はいるだろう。このたびある女性の仰天エピソードが話題となっていることを、アメリカの『People』やカナダの『CBC』が報じた。
■冷凍庫から56年前のケーキ
ブリティッシュ・コロンビア州に暮らす、ロシェル・マーさんが先日、冷蔵庫の中身を整理していたところ、冷凍庫でフルーツケーキの一部を発見した。
それは56年前の1968年に、夫のブライアンさんと結婚式を挙げた時のウエディングケーキだった。
パッケージには「2018年まで開けないで」と書かれており、ロシェルさんは懐かしい記憶が蘇るとともに、かなり慌てふためいた。
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■結婚記念日に食べる予定だった
ケーキは友人の母親による手作りで、結婚50周年の記念日にブライアンさんとともに食べようと取っておいたものだった。
ところが夫妻はすっかり忘れていたうえ、ブライアンさんは昨年6月に他界。そこでロシェルさんは息子のトラヴィスさんと、ケーキの包みを開けてみることにした。
なんとケーキはかなり長い間冷凍庫に放置されていたにもかかわらず、腐りもせず当時のままで、甘くて良い香りが漂っていたという。
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■「家族みんなで食べるつもり」
「約束した思い出のものだから、もちろん残さず食べるわ」と明かすロシェルさん。次にトラヴィスさんや子供たちと集まる機会に、アイシングのデコレーションをしてふるまう予定だという。
メディアから「食あたりの不安は?」と尋ねられたトラヴィスさんは、「心配されるのも理解できますが、平気だと思っています。フルーツケーキは大好きですしね」と話す。
またトラヴィスさんが調べたところ、161年前から冷凍されていたケーキを食べた人もいるそうだ。
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■「素敵な話だけれど…」
ケーキには通常、砂糖や脂質に加え多くのアルコールが含まれている。さらに食品安全の専門家によると、「冷凍されていたことで、病気を引き起こす可能性のある微生物の増殖が防止されていた可能性が高い」という。
世間の人たちからは「愛ある素敵な話だけど、食べるにはかなりの勇気がいる」「壊れなかった冷蔵庫もすごい」「冷凍庫から得体の知れないものが出てくるの、あるあるだね」など、大きな反響を呼んでいる模様だ。
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