プレミアリーグ第23節が3日に行われ、ブライトンクリスタル・パレスが対戦した。

 現在、ブライトンに所属している三笘薫AFCアジアカップカタール2023の日本代表に合流していたためチームを離脱中。1月はプレミアリーグ3試合で2分1敗と苦しんだが、FAカップでは3回戦のストーク戦(○4-2)、4回戦のシェフィールド・ユナイテッド戦(○5-2)と順調に勝ち進んでいる。月を跨いで2月の公式戦初陣では、ここまで6勝6分10敗を記録しているクリスタル・パレスをホームに迎える。

 プレミアリーグに限定すると4試合ぶりの白星を目指す一戦に向け、ブライトンパスカルグロスジョアン・ペドロ、エヴァン・ファーガソンといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方、クリスタル・パレスマルク・グエイ、ヨアキム・アンデルセンジャンフィリップ・マテタらが先発に名を連ねている。

 試合は立ち上がりの3分に動く。ブライトンは左コーナーキックを獲得すると、グロスのキックからダンクがヘディングシュートを沈める。キャプテンがチームに勢いを与える一撃を沈め、ブライトンが先手を取った。

 早々と均衡を破ったブライトンはその後も試合を優位に進める。対するクリスタル・パレスは奪ってからの速攻で悪くないシーンを作りつつも、28分にグエイが負傷交代を強いられるなど、アクシデントにも見舞われて難しい時間を過ごす。

 チャンスの数を増やしていったブライトンは33分、ミドルシュートの跳ね返りを拾ったタリク・ランプティが左サイドを縦に破ると、左足でクロスボールを供給。ボックス内ファーサイドで待っていたジャック・ヒンシェルウッドが頭で押し込み、ブライトンがリードを広げた。

 さらに直後の34分、クリスタル・パレスキックオフからボールを下げて自陣でボールを繋ぐと、ブライトンは前からのプレッシングで奪いにかかる。グロスがボール奪うと、ビリーギルモア、J・ペドロを経由し、リターンパスを受けたグロスがペナルティエリアへ侵入。切り返しで相手をかわし、右へ渡すと、最後はファクンド・ブオナノッテがが狙い澄ました一撃を沈めた。

 前半はこのままブライトンの3点リードで終了。後半に入ると、反撃に出たいクリスタル・パレスジェフリー・シュルップを下げてミカエルオリーズを投入。だが、そのオリーズは54分、前線へスプリントした際に筋肉系トラブルに見舞われる。マテウス・フランサとの交代でピッチを後にした。

 クリスタル・パレスは運にも見放される試合となったが、71分には一矢を報いる。敵陣右サイドでバックパスを受けたアンデルセンがクロスボールを放り込むと、ボックス内で待っていたマテタが狙い澄ましたヘディングシュートでニアサイドを射抜き、1点を返した。

 だが、この日のブライトンは3得点では終わらなかった。84分、敵陣右サイドでヤン・ポール・ファン・ヘッケからの縦パスを引き出したJ・ペドロが、体制を立て直して内側へドリブル。途中出場のダニー・ウェルベックとのワンツーでボックス内に侵入すると、右足で流し込み、ブライトンが再びリードを3点に広げた。

 試合はこのままタイムアップ。直近のプレミアリーグでは3試合無得点が続いていたブライトンだったが、今節は怒涛のゴールラッシュを見せ、プレミアリーグでは4試合ぶりの白星を飾った。一方、クリスタル・パレスは2試合ぶりの黒星を喫している。

 次節、ブライトンは10日に敵地でトッテナムと、クリスタル・パレスは12日にホームでチェルシーと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ブライトン 4-1 クリスタル・パレス

【得点者】
1-0 3分 ルイス・ダンクブライトン
2-0 33分 ジャック・ヒンシェルウッドブライトン
3-0 34分 ファクンド・ブオナノッテ(ブライトン
3-1 71分 ジャンフィリップ・マテタ(クリスタル・パレス
4-1 84分 ジョアン・ペドロ(ブライトン

3戦連続無得点だったブライトンが今節はゴールラッシュ [写真]=Getty Images