門脇麦が主演と務める「厨房のありす」(毎週日曜夜10:30-11:30、日本テレビ)の第3話2月4日(日)に放送される。同作はマイペースで人とのコミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)の店主・八重森ありす(門脇)が、街の小さなごはん屋さん「ありすのお勝手」で、大好きな化学の知識を基に、おいしくて優しい料理を生み出すヒューマンドラマとなっている。

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ありすを見守る個性的なキャラクターたち

ありすのお勝手」にアルバイトとして転がり込む謎の青年・酒江倖生役を演じるのは永瀬廉。一見、すれていて無愛想な倖生だが根は心優しく、ありすの行動や言動に戸惑いながらも、徐々に寄り添い支えるようになっていく。

また、ありす幼なじみ・三ツ沢和紗役には前田敦子。和紗は工務店の娘で地元では有名な元ヤンだが、幼いころからずっとありすのことを守ってきた。今はありすのお店でホール係として接客を担当しているが、第3子を妊娠中で、出産に合わせて代わりのアルバイトを探している。そこに現れる倖生に自閉スペクトラム症のありすとの接し方や独自のルールを教えていく。そして、家では息子2人を育てるしっかり者の母親として毎日奮闘している。

さらに、ありすの父親で有機化学を教えるゲイの大学教授、八重森心護役を演じるのは大森南朋。3歳でありすを引き取り、大きく深い愛情でありすを見守り育ててきた“ゲイのお父さん”心護の思いとは。

■これまでの放送では――

化学の知識を基においしくてやさしいごはんを作る自閉スペクトラム症の料理人ありす(門脇麦)と、ありすを男手一つで育ててきた心護(大森南朋)。ずっと2人で暮らしてきた家に、ありすの店でバイトすることになった倖生(永瀬廉)が転がり込んできて、3人での新生活が始まった。

こだわりが強すぎるありすの生活は、朝からルールだらけ。みそ汁の具材は曜日ごとに決まっているし、調味料はいつも決まった順番に並べておかないとダメ。テーブルの拭き方にも規則性があって、スーパーまでの道順も毎日違うパターンがある。頭が混乱する倖生は、ありすの親友・和紗(前田敦子)のアドバイスを受けながら、ルールを一つ一つ覚えていこうとする。

ランチの時間。「ありすのお勝手」に常連の雅美(伊藤麻実子)がやってくる。浮かない顔の雅美はテーブルに着くなり、「もう限界だわ。離婚しようかな」…夫への不満を募らせる雅美を厨房から観察したありすは、ストレスを吹き飛ばすとっておきのメニューを提供する。

一方その頃、心護は大学の研究室であらぬ不安に駆られていた。自分が留守の間、ありすと倖生は2人きり…。年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすのって、危ないんじゃ…? 気が気でない心護は、家に帰ると、ありすと倖生を2人きりにしないように右往左往。そんな中、ありすの“ルール”を覚え切れない倖生は頭がパンク寸前に。

誰かと一緒に暮らすのって大変。他人と生きていくということに、ありすが見つける答えとは。そして、倖生はありすの家である物を発見する。ありすの母について心護は何か隠していた。

第3話では――

親友・和紗(前田敦子)の生まれてくる赤ちゃんの名前を一緒に考え始めるありす(門脇麦)。和紗の母・明希子(阿南敦子)が言うには、親は“こういう子に育ってほしい”という気持ちを名前に込めるようだけど…「私の名前には、どんな気持ちが込められたんでしょうか…」。ありすは、自分の名前を付けてくれた母親の思いが知りたくなってしまう。

スーパー三國谷で買い出しをするありすと倖生(永瀬廉)は、店の常連客・優奈(新井郁)の家族とバッタリ鉢合わせ。厳しい義母・陽子(円城寺あや)の前で萎縮している優奈。一方、店長・優作(前原瑞樹)は、ありすの正直すぎる言動に困惑し、倖生に八つ当たり。「愛想が悪い」「ありすの店で足手まといになっている」と言いたい放題の優作に、何も言い返せない倖生だったが、ひょんなことからホールをひとりで回すことになり、汚名返上しようと奮起する。

そんな中、ありすは優奈の体調の異変に気付き、あるメニューを考案。息子のお受験に思い詰める常連客・優奈に、心護(大森南朋)は苦労だらけの子育ての思い出を話す。心護はひとりで、どうやってありすを育ててきたのか? そして、五條製薬の意外な人物が、心護に会いに来る。

――という物語が描かれる。

■過去の因縁が明らかに…予告動画に反響

公式HPなどで公開されている予告動画では、「私の名前にはどんな思いが込められていますか?」と尋ねるありすの一言からスタート。和紗の生まれてくる子供への名前候補が、ずらりと書かれた紙を見て、心護は驚きを見せる。

さらに、優作が苦手なありすサングラスをかけ三國谷スーパーに侵入。すると、その様子を見た優作が「足手まといだからね」と倖生に八つ当たり。「三國谷優作、全然優しくない!」「ご両親の思いを踏みにじっています!」とありすが声を荒げる。

また和紗の出産が近づき、店を閉めるかどうか悩む場面も。しかし倖生は「一人でホール回せます」「いつまでも足手まといじゃいられない」と喝を入れるも、繁盛しているありすのお勝手を回すのはとても難しく、てんやわんやしてしまう。

一方、因縁の関係が再び動き出そうとしていた。蒔子が「八重森くんに五條製薬に戻ってきてほしいと思って…」と話すと、蒔子の旦那・誠士が心護の元を訪ねる。しかし心護は「あんたたちと関わるつもりはないから、帰ってほしい」と門前払い。過去に一体何があったのか…。

第3話放送を前に、「ほっこりするドラマ」「登場人物全員抱きしめたくなる」「倖生のひたむきに頑張る姿が素敵」「勉強になる」「どんどんミステリーに近づいてきてドキドキ」「ありすの周りは優しい人で溢れている」といった声など、オンエア前からSNS上などで話題となっている。

「厨房のありす」第3話より/(C)日テレ