ラ・リーガ第23節が3日に行われ、アラベスとバルセロナが対戦した。

 ここまで14勝5分3敗の勝ち点「47」を積み上げ、4位につけているバルセロナ。先月31日に行われたオサスナ戦では、公式戦3試合ぶりの勝利を飾り、今節は2連勝がかかる。今シーズン限りでの退任を発表したシャビ・エルナンデス監督は、敵地での一戦にポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンら主力選手を起用した。

 試合は、22分にバルセロナがスコアを動かす。ポゼッションを行いながらアラベスを相手陣内に押し込むと、華麗なパスワークでプレスを打開。フレンキー・デ・ヨングからボールを受けたギュンドアンが、細かいタッチでバイタルエリアを持ち運びながらボックス内にスルーパスを供給し、マーカーと駆け引きしながら動き出したレヴァンドフスキがトラップでDFラインの背後を突破する。そのままGKとの1vs1を確実に沈め、バルセロナが先制に成功した。

 1点をリードしたバルセロナは、後半開始直後の49分にロナルド・アラウホが自陣深くからロングパスを送り込む。DFと並走する形でボールを収めたラミン・ヤマルは、遅れて左サイドを駆け上がってきたペドリへのパスを選択。ボックス内での仕掛けから柔らかいクロスを大外に入れると、走り込んだギュンドアンがワンタッチでネットを揺らし、貴重な追加点を挙げた。

 しかし、アラベスもすぐさま反撃。51分にキックオフの流れからボールを持ったアレックス・ソラが独力で右サイドを突破する。深いエリアまで持ち運び、右足のアウトサイドでクロスを入れると、ゴール前で待ち受けていたサムエル・オモロディオンがヘディングで反応。シュートは枠に吸い込まれ、アラベスが1点を返した。

 すると、63分に18歳の“神童”が魅せる。ヤマルがドリブル突破から右サイドで時間を作ると、ペドリとデ・ヨングを経由してペナルティエリア左にスプリントしてきたエクトル・フォートにボールが渡る。トラップからマイナスの折り返しを送ると、途中出場のヴィトール・ロッキがダイレクトでシュート。パスのようにゴールへと流し込み、注目の新星による2戦連発の得点でバルセロナが再びリードを広けた。

 そんなロッキは、67分にイエローカードを提示されると、72分にも警告を受け退場処分となってしまう。数的不利となったバルセロナだったが、最後まで得点を許さず、試合は3-1のまま終了。バルセロナが2連勝を達成した。次節、アラベスは10日にホームでビジャレアルと対戦。バルセロナは11日にホームでグラナダと対戦する。

【スコア】
アラベス 1-3 バルセロナ

【得点者】
0-1 22分 ロベルト・レヴァンドフスキバルセロナ
0-2 49分 イルカイ・ギュンドアン(バルセロナ
1-2 51分 サムエル・オモロディオン(アラベス)
1-3 63分 ヴィトール・ロッキ(バルセロナ

1ゴール1アシストをマークしたギュンドアン [写真]=Getty Images