ブラッド・ピットが、アンジェリーナ・ジョリーと共同で所有するフランスブドウ園をめぐる最新の裁判で勝利したことが明らかになった。米メディアによると、ルクセンブルクの裁判所では、ブラッドアンジェリーナに贈与した10%の権利が戻されるとの判決が下されたという。ある情報筋によれば、ブラッドは最終判決が出るまでこの権利を維持することになるそうだ。

ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーは交際中だった2008年、南フランスのプロヴァンス地方にブドウ園を所有する会社「シャトー・ミラヴァル(Chateau Miraval SA)」の支配権を共同購入した。当時、ブラッドが60%、アンジェリーナが40%の権利を保持していた。

2人は2014年にこの土地で結婚式を挙げブラッドはその一部として10%の権利をアンジェリーナに贈与した。そのため、2016年にアンジェリーナが離婚申請した時には、2人がそれぞれ50%の権利を所有していた。

しかしアンジェリーナが、2021年10月に自身の所有する株式を極秘で売却していたことが判明した。売却先はロシアの億万長者ユーリ・シェフラー氏(Yuri Shefler)が経営するウォッカ会社「ストゥーリ・グループ」傘下の子会社で、ルクセンブルクを拠点とする高級ワイン部門「テヌーテ・デル・モンド(Tenute del Mondo)」だった。

これに対しブラッドは2022年2月、アンジェリーナに対して売却の取り消しを求める法的書類を提出した。その後、米カリフォルニア州ルクセンブルク大公国で法廷争いを繰り広げ、ブラッドアンジェリーナの株式売却が無効であり、自身が60%の所有権を保持すべきだと主張してきた。

そしてルクセンブルクで行われた最新の裁判では、ブラッドに有利な判決が下された。

ある関係者は米メディア『Page Six』の取材に応じ、「彼(ブラッド)が60%、彼女(アンジェリーナ)が40%を所有していました。2人が結婚した当時の会話は、すべてがバラ色でした。その合意とは、彼女が彼から10%を得るもので、それは2人のパートナーシップを象徴するものでした」と述べた。

同人物によると、法廷でブラッドは「夫婦の合意による10%の追加分は強制力がなく、その割合を取り戻して不動産の支配権を維持すべきだ」と主張したという。

その結果、ルクセンブルクの裁判所は、最終的な判決が出るまではアンジェリーナに追加された10%がブラッドに戻されるという判決を下した。

この判決について、同人物は「エスクロー(第三者加入による安全確保)に相当するようなもので、最終決定ではありません」と述べ、「今のところ、彼は60/40(の分け前)を維持しています」と付け加えた。

法廷争いが今後も続く中、ブラッドはおそらく1年からそれ以上、この支配権を維持することになるという。

ちなみに2022年7月の裁判では、アンジェリーナ側に有利な判決が下されていた。当時、米ロサンゼルスの裁判官はブラッドの弁護団に対し、アンジェリーナ側に書類や通信の記録を提出するようにと命じた。さらにブラッド側が控訴を望んだとしても、その決定が下される前にすべての書類を引き渡さなければならないと告げていた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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