ニューヨーク地下鉄によるアクセスが網目のように張り巡らされており、あらゆる場所に容易に地下鉄で行くことができます。ただ、その利用法や車内の様子は、日本のそれとは全く異なります。

治安も支払い方もぜんぜん違う

アメリカ・ニューヨーク地下鉄路線が網のように張り巡らされており、あらゆる場所へ地下鉄で容易に行くことができるといっても過言ではありません。ただ、その利用法や車内の様子は、日本のそれとは全く異なります。実際に乗車してみると驚きの連続でした。

まず、大きな差は治安です。駅のホームは、明らかに排泄物などが混ざりあった匂いがしたところも。30分ほどの乗車のあいだ、奇声や罵声を聞くことも数回あり、車内のやけに空いているエリアにホームレスらしき人が寝ている――といった光景も複数回見られました。

乗客はというと、日本のように車内で寝る人はほとんどおらず、バッグを前に抱え込んで乗る様子が見られました。大多数の人が、日本の地下鉄にはない警戒感をもって乗車している模様です。

車内は先述の大声を除いては、ほとんど話し声がありませんでした。しかし、車内でお菓子などを売り歩く人の姿などが見られるのも珍しい点です。

一方で、目的地までの乗車ルートがわからなそうな乗客に対しては、尋ねずとも自発的に行き方を教えてくれる人が複数人いて、この現地の人の”親切さ”は、日本の地下鉄ではあまりないと感じました。

これまでニューヨーク地下鉄では、日本でいうところのSuicaPASMOのような「メトロカード」を購入し、それにお金をチャージして乗車する方法が一般的でしたが、近年はクレジットカードのタッチ決済などにも対応しています。近年、日本の一部駅でも導入されはじめたこのシステムですが、ニューヨークでは全駅で利用できるため、この点は日本より進んでいるポイントといえるかもしれません。

なお、1利用あたりの運賃は2.90ドル(約430円)となっており、日本のように距離計算方式ではなく、定額となっています。

ニューヨークの地下鉄(乗りものニュース編集部撮影)。