冬の旅行で行きたいのは、やっぱり身体が芯まで温まる温泉。有名温泉地から秘湯まで、全国には2,000以上の温泉地があり、1万以上の温泉宿があります。「さて、どこに行こうか……」と悩みがち。そこで最新のランキングから、人気の傾向を探っていきましょう。

温泉好きの日本人…1年で延べ8,000万人が温泉旅を堪能

環境省令和3年度温泉利用状況』によると、日本の温泉地は2,894ヵ所、源泉の総数は2万7,915ヵ所にのぼるといいます。日本はまさに温泉天国。

さらに宿泊施設数は全国に1万2,909箇所、1年間の延べ宿泊利用者数は7,803万8,804人にものぼります。温泉好きの日本人、この数字からもみてとれます。

さらに都道府県ごとにみていくと、温泉地が最も多いのは「北海道」で228ヵ所。「長野県」「新潟県」「福島県」「青森県」と続きます。源泉地では「大分県」がトップで5,093ヵ所。「鹿児島県」「静岡県」「北海道」「熊本県」と続きます。

続いて宿泊施設数。トップは「静岡県」で2,120ヵ所。「長野県」「大分県」「北海道」「神奈川県」と続きます。そして延べ宿泊利用者数では、トップは「北海道」で886万1,846人。「静岡県」「長野県」「群馬県」「神奈川県」と続きます。

都道府県「温泉地」ベスト5】

■温泉地数

1位「北海道」228ヵ所

2位「長野県」192ヵ所

3位「新潟県」137ヵ所

4位「福島県」128ヵ所

5位「青森県」124ヵ所

■源泉総数

1位「大分県」5,093ヵ所

2位「鹿児島県」2,745ヵ所

3位「静岡県」2,206ヵ所

4位「北海道」2,203ヵ所

5位「熊本県」1,328ヵ所

■宿泊施設数

1位「静岡県」2,120ヵ所

2位「長野県」995ヵ所

3位「大分県」858ヵ所

4位「北海道」697ヵ所

5位「神奈川県」568ヵ所

■延べ宿泊利用者数

1位「北海道」8,861,846人

2位「静岡県」6,577,593人

3位「長野県」4,298,935人

4位「群馬県」3,680,241人

5位「神奈川県」3,447,488人

温泉地ランキング…もう一度行きたい!一度は行きたい!すすめたい!

日本全国に点在する人気温泉地。株式会社リクルート/「じゃらんリサーチセンタ」が発表した『じゃらん人気温泉地ランキング2024』で、最新の人気温泉地をみていきましょう。

まず「全国人気温泉地ランキング」。これは「これまで行ったことのある温泉地のうち、もう一度行ってみたい温泉地」を聞いたもの。

3位は前年4位からランクアップした「愛媛県道後温泉」。日本三大古湯のひとつといわれ、日本書紀にも登場する温泉地。シンボル道後温泉本館」は保存修理工事中ですが、今年7月11日に全館営業再開を予定しているといいます。

2位は前年1位から陥落「神奈川県箱根温泉」。東京からのアクセスもよく、小田急線ロマンスカーで新宿から2時間弱。箱根の玄関口の箱根湯本は、738年開湯の古い歴史をもちます。

そして第1位は前年2位からランクアップの「群馬県草津温泉」。日本三名泉の一つに数えられ、毎分3万2300ℓ以上の自然湧出量は日本一。名物「湯畑」のほか、湯を冷ます「湯もみ」は江戸時代から続く文化で、体験も人気。

さらに「行ったことはないが、一度は行ってみたい温泉地」としてトップになったのは「秋田県乳頭温泉郷」。「これまで行ったことがある温泉地のうち、おすすめしたい穴場温泉地」でもトップでした。

人気温泉地は順位の変動はあれど、その知名度は全国区。また憧れの温泉地・穴場温泉地は、アクセスの不便さが秘湯感を演出し、さらに憧れを喚起しているようです。

まだ寒さが続きますが、ランキングを参考にしっぽりと温泉旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

[参考資料]

環境省『令和3年度温泉利用状況』

株式会社リクルート/「じゃらんリサーチセンタ」『じゃらん人気温泉地ランキング2024』