アフリカネーションズカップ準々決勝が2日と3日に行われた。

 開催国のコートジボワール代表は、マリ代表と対戦。コートジボワールは前半17分、オディロン・コスヌがPKを献上したものの、これは守護神のヤイア・フォファナが防いで事なきを得る。しかし、43分にコスヌが2枚目のイエローカードを受け取って退場となり、コートジボワールは数的不利で後半を迎える。

 試合の均衡が破れたのは71分、ネネ・ドルジュレスが見事なミドルシュートを突き刺し、マリが先制に成功する。それでも90分、シモン・アディングラの同点ゴールでコートジボワールが追いつき、試合は延長戦に突入する。

 お互いに決定機を生かせず、PK戦の足音が近づくなか迎えた延長後半アディショナルタイム2分、コートジボワールが逆転に成功する。セコ・フォファナの放ったシュートをゴール前のウマル・ディアキテが軌道を変えて流し込み、“レ・ゼレファン(象)”が劇的な形で準決勝への切符を掴み取った。なお、コートジボワールの準決勝進出は、優勝した2015年以来となる。

 優勝候補の一角に挙げられるナイジェリア代表は、アンゴラ代表と対戦。41分にアデモラ・ルックマンが今大会3ゴール目を挙げ、先制に成功する。後半はお互いにチャンスを作り出したものの、新たな得点は生まれず。1点を守り切ったナイジェリアが、2大会ぶりにベスト4へ進出した。

 コンゴ民主共和国代表vsギニア代表で試合の均衡が破れたのは21分、モハメド・バヨのPK成功でギニアが先制する。しかし、27分にシャンセル・ムベンバが試合を振り出しに戻し、1-1で折り返す。

 65分、ヨアヌ・ウィサのPK成功でコンゴ民主共和国が逆転に成功。そして82分、コンゴ民主共和国は左サイドの深い位置でフリーキックを獲得し、キッカーのアルトゥール・マスアクは相手GKの意表を突いてゴールを直接狙う。ウェストハム時代のチェルシー戦を想起させるスーパーゴールを沈め、3-1で勝利したコンゴ民主共和国は2015年以来となる4強進出となった。

 カーボベルデ代表と南アフリカ代表の一戦は、90分間、そして延長戦でも得点が生まれずにPK戦へ突入。GKロンウェン・ウィリアムズがPKを4本止める活躍でPK戦を2-1で制した南アフリカが、2000年以来となる準決勝進出を決めた。

 アフリカ・ネーションズカップ準々決勝の試合結果と準決勝の対戦カードは以下の通り。

◆■準々決勝

ナイジェリア 1-0 アンゴラ
カーボベルデ 0-0(PK戦:1-2) 南アフリカ
マリ 1-2 コートジボワール
コンゴ民主共和国 3-1 ギニア

◆■準決勝

2月7日(水)
26:00 ナイジェリア vs 南アフリカ
29:00 コートジボワール vs コンゴ民主共和国
キックオフ時刻は日本時間

準決勝進出を決めたコートジボワール(左)とナイジェリア(右) [写真]=Getty Images