明治時代初期の1874年を舞台にしたアニメ「明治撃剣-1874-」(毎週日曜夜11:00-11:30、BS松竹東急)。時代劇をベースにした壮大なスケールと共に、華麗な剣さばきなど見応えのあるアクションシーンが描かれる。そんな本作の第1話・第2話のあらすじと、2月4日(日)に放送される第3話の見どころを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】構えがカッコいい…隻眼がトレードマークの無宿浪人・修羅神狂死郎(CV:三上哲)

■豪華声優陣が出演する「明治撃剣-1874-」

BS松竹東急のオリジナルアニメである本作は、武士の権力が衰え西洋化が進む明治時代に、武士の心を持つ者たちが新たな戦いを繰り広げる時代劇系アニメだ。

主人公で元会津藩士の折笠静馬は、行方不明の許嫁を捜す中、ある事件をきっかけに新設されたポリス(警察)に加入。そして政府転覆の陰謀を追うことになる――という物語が描かれる。

歴史に忠実なストーリー展開で歴史ファンを唸らせるだけでなく、会津藩士時代に“会津の鬼殺し”と呼ばれた静馬のアクションシーンも織り交ぜられ、迫力満点。そんな本作には豪華な声優陣が出演することでも話題に。主人公の静馬役にはアニメ「おそ松さん」のから松役を始め、アニメ「呪術廻戦」の五条悟役でも知られる中村悠一が務める。

他にも、謎の狭客・修羅神狂死郎役にはアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のイシドル役を演じた三上哲が、新政府の関係者の抹殺に暗躍する芸者・雛鶴役には、アニメ「響け!ユーフォニアム」で黄前久美子役を担当した黒沢ともよが抜擢されている。

また、アニメ「君の膵臓を食べたい」で山内桜良役を演じたLynn(りん)や、「進撃の巨人」のケニー・アッカーマン役でお馴染みの山崎和弘らも出演する。

■武士を捨て車夫になった静馬がトラブルに巻き込まれる…第1話あらすじ

時は明治7年1月、舞台は東京府。かつて“会津の鬼殺し”と呼ばれていた元会津藩士・折笠静馬(CV:中村悠一)は、武士を辞め車夫として働きながら、戊辰戦争行方不明となった許嫁・鹿又澄江を捜す日々を送っていた。

そんな中、右大臣の岩倉具視が何者かに襲撃される事件が発生。内務卿の大久保利通は、ポリスで大警視の川路(CV:飛田展男)に、必ず犯人を捕らえるよう命令する。そして静馬は巡回中の巡査・小山内(CV:上田燿司)に、岩倉公暗殺の疑いで捕らえられそうになってしまう。なんとかその場を逃げ切ると、静馬は以前車に乗せた客・武市が怪しいと踏み、彼の素性を調べることに。

その後、博打に興じていたヤクザ・堂山組の中に武市を見つけた静馬。彼の後を追いかけ、静馬は大久保を襲おうとする武市たちを激闘の末、見事捕らえることに成功する。そして川路はその腕前を買って、「ポリスにならんか?」と静馬をスカウトするのだった――。

■ポリスとして働く静馬と、ヤクザに取り入る浪人が活躍する…第2話あらすじ

静馬は、川路に武士の心を捨てきれていないことを見破られ、その勧誘に応える形でポリスに加入。岩倉公殺人未遂の疑いをかけてきた小山内と組み、警ら任務に当たることになる。お互い印象は最悪な2人だったが徐々に打ち解け、いつしかそこには友情が芽生えていた。

その頃、ジャーナリストの黒木せんり(CV:Lynn)が英国のパークス公使の指示のもと、獄中にいる武市の取材をすると、武市から“協力者である芸者”の存在を聞かされる。その芸者・雛鶴(CV:黒沢ともよ)は、頭巾をかぶった“とある人物”(CV:山路和弘)の指示で、裏で反政府軍に加担していたのだった――。

一方、無宿浪人の修羅神狂死郎(CV:三上哲)は、特殊な力を持つ仲間らとともに行動していた。狂死郎はヤクザである堂山組に因縁を付け、勢力争いをするもう一方のヤクザ・守屋組に取り入ろうとする。一度は組員らに断られるものの、その後狂死郎は堂山組を皆殺しにし、組長の守屋龍三(CV:宝亀克寿)に組の看板とシマを明け渡す。その結果、龍三は狂死郎をひどく気に入り、客人として迎え入れることに。

その後、守屋組に依頼があった“鎮台兵との揉め事の制圧”という仕事を自ら買って出る狂死郎。現場では、ポリスの立場である静馬と協力し、激しい戦いを繰り広げるのだが、もう少しで鎮台兵を撃破できるというところで、江藤新平率いる佐賀士族と、大久保率いる鎮台兵による「佐賀の乱」が勃発。鎮台兵は捕らえられることなく、戦地へ借り出されていくのだった…。

■静馬たちが“人間で狩りを楽しむ組織”と対峙…第3話の見どころを解説

2月4日(日)放送の第3話では、親しくなった静馬と小山内が、“死体から剥ぎ取った衣類を売る古着屋”を捕縛する。その古着屋に出入りする蔵屋を訪ねると、拐かした人間で狩りを楽しむ組織“狩人倶楽部”の主・善兵衛に行きつく。この事実に憤る静馬は、小山内と独断で善兵衛を追おうと決意する――。

また、第2話で静馬たちとともに鎮台兵と闘った狂死郎の正体も明かされることに。狂死郎は第2話の冒頭で、血だらけで海に浮かぶ姿が描写されていた。過去に何かがあったであろう狂死郎が、守屋組に潜入した“真の目的”も気になるところだ。

「明治撃剣-1874-」第2話より/(C)2024 Crunchy Onigiri,LLC