アーセナルは現地時間4日に行われたプレミアリーグ第23節でリヴァプールと対戦し、3-1で勝利した。

 本拠地『エミレーツ・スタジアム』にて首位リヴァプールとの上位対決に臨んだアーセナル。14分に見事なビルドアップを起点とした攻撃からイングランド代表FWブカヨ・サカのゴールで先制すると、前半終了間際にミスから1点を失うも、67分にブラジル代表MFガブリエウ・マルティネッリが相手守備陣の隙を突いて勝ち越し点をマーク。90+3分にはベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが圧巻の個人技からダメ押し点を奪い、3-1で試合を締め括った。

 この試合で輝きを放ったのが、中盤の一角としてフル出場を果たしたイタリア代表MFジョルジーニョ。鋭い読みと的確なポジショニングで相手の攻撃を芽を摘み、攻撃面では幾度となく配球力の高さを見せつけた。イギリス紙『イブニング・スタンダード』は同選手のパフォーマンスを「中盤で起用されると素晴らしい働きを見せた。ガナーズでの最高のプレーを見せ、歳月を巻き戻した」と称賛し、マルティネッリ及びイングランド代表MFデクラン・ライスと並ぶ10点満点中「9点」という最高評価を付けている。

 また、イギリスメディア『スカイスポーツ』もジョルジーニョにマルティネッリ、ライス、トロサールと並ぶ10点満点中「8点」という最高タイ評価を付け、リヴァプール戦のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。また、32歳のイタリア代表MFはプレミアリーグ公式が選ぶMOMにも輝いている。なお、プレミアリーグのデータによると、ジョルジーニョはこの試合においてボールタッチ数やファイナルサードへのパス数、インターセプト数で1位を記録していたようだ。

 チームを率いるミケル・アルテタ監督もジョルジーニョのパフォーマンスについて「ジョルジは非常に知的な選手で、彼の最大の特徴は周囲の選手をより良くし、チームのみんなを結び付けることだ。彼は信じられないほど素晴らしかったし、MOMだったと思うよ」と言及。その上で次のように称賛の言葉を続けた。

「信じられないよ。彼は模範であり、お手本であると私は何度も言ってきた。彼には何カ月にも渡って抱えている問題があるし、痛みにも苦しんでいる。しかし、立ち止まりたくなかったので、それを抱えながらプレーしているんだ。彼に対して『プレーするな』、もしくは先週のように『1分間プレーして欲しい』と頼めば、彼は喜んでそれに従ってくれる。98分間リズムを保ってプレーするよう頼んでも、今日のようにそれをやってのけるんだ」

 ジョルジーニョの活躍もあり、リーグ戦3連勝を飾ったアーセナル。現地時間11日に行われる次節は、アウェイでウェストハムと対戦する。

ハイライト動画】アーセナルが首位リヴァプールを撃破!
リヴァプール戦で躍動したジョルジーニョ(左)[写真]=Getty Images