福士蒼汰が主演を務めるドラマ「アイのない恋人たち」(毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系) の第3話2月4日に放送された。男女7人がつむぐ、どこか温かさが残る物語に、視聴者から「日曜夜にぴったり」という声も上がっている同作。第3話は、男性経験がない絵里加(岡崎紗絵)が真和(福士)への恋にとまどいつつも止められない気持ちが現われたシーンが注目された。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】真和(福士蒼汰)を頼りにする愛(佐々木希)

■3組のカップルが向き合い始める

ドラマ「アイのない恋人たち」は、遊川和彦氏が脚本を務めるオリジナル作品で、「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」と、それぞれにアイが欠けている者たちによるラブストーリー。2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いワケありアラサーの男女7人が織り成す物語が描かれる。

福士が扮(ふん)するのは、心から人を愛することからも愛されることからも逃げているため「愛がない男」と呼ばれている33歳の売れない脚本家・久米真和。ほか、男性経験のないまま31歳になったブックカフェ経営者・今村絵里加を岡崎紗絵、真和の高校の同級生で女性と付き合ったことが一度もない「自分がない男」淵上多聞を本郷奏多、多聞と同じ食品会社に勤める29歳の冨田栞を成海璃子、真和の高校の同級生で「見る目がない男」と揶揄される警察官・郷雄馬を前田公輝、結婚に対して強い焦りを抱いている区役所勤めの近藤奈美を深川麻衣、真和の高校の同級生で初恋相手の稲葉愛を佐々木希が演じる。

真和と絵里加、多聞と栞、雄馬と奈美。3組がそれぞれ向き合い始めるもすれ違う様子が第3話では描かれていった。

マイルールを破って4回目のデートをする真和

そんな中、真和は、マッチングアプリで出会った女性とは3回目会ったら連絡を絶つというマイルールを破り、絵里加と4回目のデートをする。

もう一度訪れたかったという真和のリクエストで絵里加が営むブックカフェで話していると、雄馬から連絡が。それをきっかけにブックカフェで、合コンで会うはずだった6人が顔を合わせた。

ところが、離れて暮らす息子のことで密かに苦しんでいる愛に呼び出され、真和が出ていってしまう。絵里加は他の4人が帰ったあともしばらく待っていたが、「今日は戻れないかも」とメッセージを受け、寂しそうな表情を浮かべた。

■絵里加「触ってください」

翌日、絵里加の店に真和がやって来る。愛のことが忘れられないのではと不安な絵里加は、「実は昨日から仕事がずっと手につかなくて。私ってこんなにメンタル弱くて、嫉妬深かったっけって自己嫌悪の連続で…」と吐露。「やっぱり私、恋愛向いてないみたいです。だからもう会うのをやめませんか」と告げた。

真和が「わかった」とだけ言って出ていこうとすると、絵里加は「その前に、こっちのお願い一つだけ聞いてもらえますか」と呼び止めた。そのお願いとは、「触ってください!」だった。「愛さんとはずっと手をつないでいたのに、指一本触れないで別れるのは、なんか悔しいので」というのだ。

「そちらの好きなところでいいです、文句言わないので」と続ける絵里加に、驚き、とまどう真和だったが、「じゃぁ、指一本ってことで」と提案。映画「E.T.」のポスターのように、人差し指と人差し指の先を合わせた。

ところが「物足りないんで、もう少しお願いします」と絵里加。そこで真和は映画「タイタニック」での有名な主人公とヒロインのバックハグを思い付くが「現実的ではない…」として、結局そのまま別れた。

一度振り返るも、やっぱり帰ろうと歩みを進める真和に、背後からドンと衝撃が。追いかけてきた絵里加が真和に抱きつき、“逆タイタニック”となったのだ。絵里加は「このまま別れたくなくて」と素直な気持ちを告げた。

気持ちが向くほどに不安になり、嫉妬もしてしまう。だけど、止められなくて、時に突拍子もない行動を起こしてしまう。そんな恋することの始まりが現われた絵里加の姿はかわいかった。人差し指を合わせることをすんなり受け入れる健気さも、「物足りない」と言ってしまう素直さも、逆タイタニックする大胆さも。

絵里加に扮(ふん)した岡崎の自然体な演技が、そのかわいさをさらに際立たせた。とまどいつつも恋の歩みを進めていく様子の絵里加が真和とどう向き合っていくのか、楽しみだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

絵里加(岡崎紗絵)が真和(福士蒼汰)への恋心にとまどう/(C)ABCテレビ