1月下旬の夜、アメリカで11歳の少女が行方不明となったと通報を受けた保安官らは、警察犬(K9)と共に捜索活動に当たった。
少女のニオイのついたものを嗅がされた警察犬のメアリー・ルーは、ハンドラーと共に近くの公園を捜索。暗闇の中、捜索が難航すると予測されたが、メアリーは公園の公衆トイレ付近をクンクンし、尻尾を振った。
ハンドラーによるとこれは「幸せなしっぽ(ハッピーテイル)」と呼ばれる行為で、誰かが近くにいるときに、ハンドラーに合図を送っているのだそうだ。
案の定少女はトイレの中に隠れていたのだ。警察により無事トイレから保護された少女に対し、メアリーは愛情をしめすキスで少女を慰めた。
米フロリダ州で、1月26日の夜に11歳の少女が行方不明となった。通報を受けたフロリダ州ヒルズボロ郡保安官事務所の警察官らはすぐに捜索活動を開始した。
この捜索に加わったのが、警察犬(アメリカではK9という)のメアリー・ルーだ。
メアリーは少女の手がかりとなるニオイを嗅いだ後、ハンドラーのサラ・エルンステスさんとともに、近くの公園で少女を探し始めた。
すると彼女の鋭い嗅覚が、公園のトイレで何かを嗅ぎあてたようだ。
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メアリーはトイレの前で尻尾を振り、「幸せなしっぽ(ハッピーテイル)」を発動。これは中に誰かがいるという合図である。
吠えたり、音を立てたりすると、警戒され逃げられてしまう可能性があるため、メアリーは尻尾を振ることでこっそりとサインを送るという訓練を受けている。
警察官はトイレに向かって「私は女性警察官よ。警察犬があなたがここにいるのを教えてくれたの。あなたはもう安全だから、一緒にいきましょう」と声をかけた。
少女はトイレから出ると無事であることが確認され、2人の警察官に守られるようにしながら歩いてきた。
発見した少女にキスをし慰める警察犬
外に出た少女に対し、ハンドラーのエルンステスさんは「あなたは犬が好き?」と尋ねた。少女がうなずくと、メアリーは少女にたっぷりと愛情を注ぎ、祝福のキスをした。
メアリーにとっても少女が無事だったことがうれしいのだ。これはメアリーにとっての報酬であるとともに、少女にとっては大きな癒しとなっただろう。
エルンステスさんはメアリーを撫でながら「本当にあなたは良い子よ」と彼女をほめたたえた。
メアリーのおかげでいち早く少女を見つけ出すことに成功できたうえに、さらに少女を慰めてあげるなんて、本当に犬の尊さが心にしみるわ。
written by parumo
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