高良健吾主演映画「罪と悪」(2月2日[金]公開)の公開記念舞台あいさつが、2月3日に都内にて行われた。高良、大東駿介、石田卓也、齊藤勇起監督が登壇した。公開初日を迎えた心境や、イベント実施日「節分の日」にちなみ、それぞれの「払いたい悪」について明かした。

【写真】捜査一課の刑事を熱演した大東駿介もイベントに登場

■罪の真実と正義の在り方を問う本格ノワールミステリー「罪と悪」あらすじ

何者かに殺された13歳の少年、正樹。彼の遺体は町の中心のある橋の下で発見された。同級生の春(高良)、晃(大東)、朔(石田)は、正樹を殺した犯人と確信した男の家に押しかけ、男は1人の少年に殺される。彼は家に火を放ち、事件は幕を閉じたはずだった。

時が過ぎ、刑事になった晃は父の死をきっかけに町に戻り、朔と再会する。ほどなく、ある少年の死体が20年前と同じように橋の下で見つかる。晃は少年の殺害事件の捜査の中で、春と再会し、それぞれが心の奥にしまっていた過去の事件の扉が再び開き始める、という物語が描かれる。

■高良、作品への特別な思いを告白「自分のもとから羽ばたいていくので、その寂しさもあって」

イベントが始まり、高良は「いよいよ今日を迎えられてとても嬉しいです。昨日が初日だったんですが、うれしい気持ちはあるのですが、朝から少しセンチメンタルな気持ちになりまして。自分の元から羽ばたいていくので、その寂しさもあって、監督に連絡したら初日の初回を観てたという。皆それだけこの作品に対して気持ちがあるんだなと思いましたね」と公開初日を迎えた心境についてコメントした。斉藤監督は、「本当にこんなシチュエーション、こんな場面がうれしくて。高良さんにも相談しながら、悩み悩み作り上げて、書き上げたこの本がようやく飛び立って、皆さんのもとに行くのかと思うと、胸がいっぱいです」と喜びを語った。

また、齊藤監督同様、公開日に同作を鑑賞したという大東は、「僕も初日に観にいったんですけど、自分が出演している映画を初日に観に行くのは初めてで、それくらい大切な作品なのですが、劇場で観終わった方達が感想言いながら歩いているところを通り過ぎたら、『あれ!あなた!走っていた!』と言ってくださって(笑)。ハグしました。それが僕がいちばん最初に頂いた感想でしたね。ありがたかったです!」と、観客とのまさかの交流を明かした。

■高良の禁煙エピソードに会場盛り上がり「何度もやめようってなって」

公開記念舞台あいさつが2月3日“節分の日”に実施されたということで、トークテーマ「払いたい悪」について聞かれると、「禁煙ですかねえ。何度もやめようってなって、最長7カ月とか止められたんですけど、嫌なことがあると吸っちゃうんですよね(笑)」と高良の正直な話が会場を盛り上げる。

一方、石田は「喫煙する時間が打合せの時間みたいになりますよね。僕は、今はタバコやめちゃったんで、そこでしか話されていない話があるんで、『いいな~』って思いますね。」とうらやましさを語った。

大東は、「僕は物忘れがとにかくひどくて。仕事以外のことすぐ忘れたんですけど、大人だしちゃんとしようと思って!」とコメント。続けて、テレビ出演の際のエピソードを明かし、「住職さんから説法を伺う機会があったんですね。その中であったのが、自分の業みたいなものが鬼なんですって。それを受け入れてから乗り越えるのが本来の節分の役割なんだよって言われて。色々考えていること自体が、良くないらしいよ!」と豆知識を披露。「鬼は外って言いたくないんですよね。わかるわかる」と高良が同意する中、会場からは大東のタメになる話に拍手があがると、「(言ったのは)俺じゃないんだけどね(笑)」とすかさず突っ込んだ。

■20年後の斉藤組再集結に意欲

最後のトークテーマは、20年の時を経て描かれるストーリーにちなみ、20年後の自分へ「こうありたい」というイメージ、夢や願望について。高良は、「ランニングとかしていたいですね。自分の祖父が90歳くらいまで毎日欠かさず走ってたんですよ」と祖父のエピソードを語ると「何かを続けられる人ってすごいなって思うんですよね。コツコツ続けて、走れる人でいたい。健康でいたいですね」と理想を明かした。また、齊藤監督は、「還暦かと思った時に、映画を撮れていたらなと思いますが、さらに、20年経ってこのみんなで映画撮れたらいいなってすごく思います」と再タッグに意欲を見せキャスト陣を盛り上げた。

高良健吾主演映画「罪と悪」の公開記念あいさつが行われた/(C)2023「罪と悪」製作委員会