キャンプインを迎え、ここまでに多くの球団で第1クールが終了。実戦が早速始まったチームなどもあり、目指すペナント制覇のためにナインの活発な様子が連日伝えられている。

 また大事なペナント制覇のためには各選手をまとめあげる、チームキャプテンなど支柱となる選手の重要性も認められている。こういった選手の存在について球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球評論家として活躍する高木豊氏は2月4日に自身のYouTubeチャンネルに「『中田翔が中日を変える』DeNA牧がリーダータイプ!?高木豊が考える12球団の精神的支柱選手とは!?」と題した動画を更新。チームを動かすために必要な精神的支柱を務める選手について、自身の考えを語っている。

【動画】「中田翔が中日を変える」DeNA牧はリーダータイプ!?高木豊が考える12球団の精神的支柱選手とは!?

 まず昨年日本一を達成した阪神からは主砲の大山悠輔を指名。昨年も全試合4番を務め、凡打でも一塁へ全力疾走を欠かさないなど、懸命にプレーに取り組む姿勢も高く評価されている。

 高木氏は大山について「4番にどっかり座って、経験もキャリアも備わってきている」と支柱を務めるにふさわしいとしながら、ほかにもチームが誇るリードオフマンの近本光司、扇の要である坂本誠志郎の名前を挙げる場面もあった。

 「人間的に素敵な人じゃないとリーダーになれない」とした上で、その意味で阪神は人材豊富だとした。一方でファンの反応含め、12球団1ともいえる注目球団となっていることでリーダーに求める資質に関しては「へこたれないこと」「精神的に強く知恵のある人」とした。

 大山に関しては4番を務めることでときに、ファンから厳しい声が飛ぶシーンもある。そういった声も受け止めながら4番の座を守ってきたことを高く評価し、「(支柱は)大山でいいのではないか」とした。

 またリーグ3位に終わったDeNAからは若き主砲の牧秀悟を指名。実際に今季から4年務めた佐野恵太に替わり、キャプテンを務めることにもなっているが、牧に関して「キャプテンシーとしたら1番ある子だと思う」と高木氏も同意。自身の打席で凡打に終わっても、次の打席に向かうナインをすぐに励ましたりなど、試合で見えるフォア・ザ・チームの姿勢を強くたたえた。

 そしてV奪回を目指す巨人の支柱にはベテラン・坂本勇人を指名。「坂本しかいないでしょ」と高木氏は断言。昨季から主将は岡本和真が務めているが「何かあったときのために坂本がいる」とフォローする役割としてもその存在は大きいとした。

 さらに2年連続最下位から上位浮上を目指す中日からは巨人から移籍した中田翔を指名。今までの生え抜き選手も所属するが「中田には(チームを)変えてほしい」と雰囲気含め、ゲームチェンジャーへの期待を込めた。中田の貪欲に勝利に向かう姿勢をほかのナインにも学んでほしいとした。

 動画内ではほかのセ・リーグ球団、パ・リーグ各球団の支柱と期待する選手についても語っている。

 チーム一丸となって戦うためには大事な存在とされる、精神的支柱を務める選手に関して、今季は果たしてどんな顔ぶれとなるのか。こちらも注目ポイントとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

阪神リーグ制覇のキーマン 高木豊氏が指摘した「チームの支柱となる選手の存在」とは