ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社は2月5日(月)付で、同社の代表取締役に執行役員の松本靖麿氏が就任すると発表した。なお、前代表取締役の大前広樹氏は同日をもって顧問に就任するとのこと。

Unity」はゲーム開発をはじめ、アーティストや建築家、自動車デザイナー、映画製作者などさまざまなクリエイターのもとで活用されている3Dコンテンツ制作用のプラットフォーム。ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは「Unity」の日本国内における販売やサポートのほか、コミュニティ活動や教育支援なども行っている。

新たに同社の代表取締役に就任する松本氏は、KDDIを経たのち、日本ヒューレット・パッカードおよびSAPジャパンで日系自動車会社のグローバルアカウントマネージャーを担当。中国子会社ディーラーシステムや、本社会計・購買システムの導入など、グローバルビジネスシステムの立ち上げを支援してきた。

2015年のオートデスク入社後は、日本および韓国の自動車会社の営業統括マネージャーを務めたり、大手ゲーム会社をふくむ日本の主要顧客の営業統括などを歴任してきている。2021年11月からユニティ・テクノロジーズ・ジャパンで営業統括職を担い、2023年1月に執行役員 産業営業本部長に就任したという経歴の持ち主である。

松本氏は今後もこれまで通り、日本における産業営業本部長を継続するとともに、韓国における同役職も兼務するという。公式ニュースで公開されている松本靖麿氏のコメントは以下の通り。

「ユニティが日本に設立されて以来、豊田氏、堀田氏および大前氏の強力なリーダシップとコミュニティの支援により大きく成長してきました。ユニティのバックボーンであるゲーム開発者やコミュニティの皆様の声を傾聴し、開発から運用までのライフサイクルを支え、共に成長していきたいと考えております。

産業分野でのユニティは、デジタルトランスフォーメーションを支えるデジタルツインの分野でめざましく成長しており、お客様に効率よく効果的に利用頂くため、今後も様々なサービスを提供してまいります。

これからも、ユニティをご利用の皆様の更なる発展を、微力ではありますが、全身全霊でサポートしてまいります。」

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式ニュースより引用)

また前代表取締役の大前広樹氏は、自らのX(旧Twitter)アカウントで「いつかゲーム作りに戻りたいという気持ちを汲んでくれたUnityさんには、自分のわがままを聞いていただき感謝しています」とのコメントを寄せた。

大前氏はもともとフロム・ソフトウェアでゲーム開発環境の構築を担当したり、自身でゲーム開発会社を立ち上げて黎明期のiOS向けソフトウェア開発を手掛けてきたという経歴も持つ。顧問という立場でユニティ・テクノロジーズ・ジャパンに関わりつつ、ゲーム作りの場へ戻る意思があることがうかがえる。

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式ニュース「Unity Japanの代表取締役に、当社執行役員・松本靖麿が就任」はこちらユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの公式X(旧Twitter)アカウントはこちら