コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、凪ぱるこさんが描く『異世界っぽい明晰夢を見る話』をピックアップ。
【漫画】夢であると自覚して世界を楽しむ作者の様子に「わくわくしました…！」「私も見てみたい」の声
2023年12月18日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.5万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、凪ぱるこさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■作者が見た“明晰夢”の不思議な話
睡眠中にみる夢の中でも「これは夢だ」と自覚しながら見るものを“明晰夢”という。作者は中学生の時、初めて明晰夢を見た。隣町のいとこの家に遊びに行ったのだが、ここに来た理由、家具の配置や部屋の広さなど、複数の違和感があり、頬をつねったところ痛みを感じなかったため「これは夢だ！」と気づいたそうだ。
以降、度々明晰夢を見るようになり、慣れた頃には夢の世界を楽しめるようになっていた。しかし、夢で不安な状況になると、その場から去ろうとしたり解決しようとしたり、夢の中だと理解していながらも試行錯誤する様子が描かれている。
作品の最後は、“明晰夢から覚めたと思ったらまた夢だった”という、少し不穏な結末で締めくくられている。投稿には、作者と同じように「明晰夢をよく見る」という読者からのコメントもあり、ユニークな夢の体験談なども盛りだくさんなので、作品とあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
■作者・凪ぱるこさん「明晰夢の世界はいつも自分の頭では到底考えつかないような面白い世界」
――『異世界っぽい明晰夢を見る話』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。
私は漫画にも描いてるように昔から明晰夢を見るのですが、その明晰夢の世界はいつも自分の頭では到底考えつかないような面白い世界です。私は漫画を描く時にアイデアやストーリーが浮かばなくて悩むことが多いので、「このリアルなのに現実離れした世界観が自分の脳内で思いつくと思えない、もしかしたらこの世界はどこか別の世界線に存在しているんじゃないか？」とふと思い、この仮説を共有し皆さんの反応が知りたいと思い漫画にしました。
――これまで見た明晰夢の中で一番楽しめた夢を理由とあわせてお教えいただけますでしょうか。
一番楽しめた明晰夢は原付バイクに乗って旅をする夢です。気付くとボロボロの馬小屋のような場所で寝ていて、夢だとわかりました。人が来て話しかけられましたが中国語っぽい感じで全く日本語が通じない。身振り手振りでここがどこかわからないと説明したら鍵を渡され、なんの鍵？と思ったら原付を貸してくれました。原付は無事動いたので走りながら周りを見ているとその世界の看板は漢字っぽい字ではなくカタカナに似た謎文字。「コ」など知っているカタカナも中にはありましたが言葉の意味はわからず。さらに道路標識はすべて花の絵で、色んな小花が標識らしいシンプルなタッチで描かれています。スピードの速さ＝花の多さなのか？花の種類によって意味が変わる？と色々考えましたがやはり意味がわからず。この明晰夢は本当はまだまだ続くのですが、不気味な怖さがなく純粋に楽しめた夢でした。
――タイトルに“異世界”とついていますが、夢の中で異世界を楽しめるとしたらどのようなシチュエーションがいいですか？
私の明晰夢は途中から不穏な雰囲気になることが多いので、動物や植物と会話ができるとか、現実離れしているけど平和で穏やかな異世界に行ってみたいです。
――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。
引かれてもおかしくないと思っていましたが好意的なコメントが多くて安心しました。
自分も明晰夢を見たことがあるというコメントがとても多く、匂いも味も痛みも現実と全く同じように感じると言う人がいたり、自由に夢の内容を変えられると言う人もいたりと、色んな体験談が聞けて面白かったです。
――今後の展望・目標をお教えください。
私は普段は手術室看護師のエッセイ漫画を描いています。医療関係者ではない一般の人でも分かりやすく、楽しくクスッと笑える内容を心がけています。
名前を出さなくても「凪ぱるこの作風だ」と思ってもらえるような、自分にしか描けない漫画をたくさん描いていきたいです。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
私の漫画を読んでくださってありがとうございます！X(旧Twitter)やInstagramでのコメントやいいねが本当に励みになっています。今回の記事を読んでのご感想など、ぜひお気軽にコメントを頂けると嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。
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