衛生観念は人によって、また国によってもその習慣は異なる。だが、結婚した相手が想像を上回る不潔レベルだと、離婚だけでなく訴訟問題に発展するようだ。
トルコのある女性は、夫がほとんどシャワーを浴びず汗臭く、週に1、2回しか歯を磨かないとして、夫を訴えたという。
トルコのニュース・メディアは、最近アンカラに住む女性が夫との離婚を申請し、裁判に持ち込んだことを伝えた。
その主な理由は、夫の不潔さだった。
女性の弁護士は、家庭裁判所で次のように訴状を述べた。
被告(夫)は少なくとも5日間連続で同じ服を着ていて、シャワーを浴びるのはせいぜい7~10日に1回、歯を磨くのは週に1~2回で、そのため口臭が耐え難いほど臭かっただけでなく、常に汗臭かった。
これらの主張を確認するために、共通の知人や夫の同僚の男性数人が証人として呼ばれたが、その全員が被告の不衛生な身なりを認める供述をした。
どうやら、同僚らは悪臭を放つ男性と一緒に働くことを拷問に感じていたようだ。
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裁判所は夫に妻への慰謝料支払いを命じる
トルコ民法では、認められる離婚理由は特別な理由と一般的な理由の2つに分けられ、後者には当事者の一方または双方にとって生活に耐えられないすべての理由が含まれるという。
女性の弁護士は、取材でこのように語っている。
配偶者は共同生活の責任を果たさなければなりません。
もし共同生活に耐えられないようなことがあれば、相手には離婚を申し出る権利があります。
人間関係には気をつけなければなりません。そのために、私たちは行動と清潔さの両方に注意を払わなければならないのです。
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今回のケースでは、夫の不衛生が離婚の正当な理由とされた。
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判決を下した地方司法裁判所と最高裁判所は、女性の離婚請求を認め、夫に対し彼の不衛生な身なりに我慢してきたことに対する慰謝料として、50万トルコ・リラ(約240万円)を支払うよう命じた。
個人の不衛生さが離婚の原因として使われたことは以前にもあった。
2018年には、妻が年に1度しか入浴しないことを理由に台湾人男性が離婚し、その3年後には、妻が毎日シャワーを浴びないことを理由に離婚しようとしたインド人男性のニュースが伝えられた。
References:Woman Files Lawsuit Against Husband for Not Showering Often Enough/ written by Scarlet / edited by parumo
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