今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『川歩き専用の靴を直します!【ウェインブレナー】』というシヨミフさんの動画です。


 世の中には様々な用途の靴が存在します。ウォーキングシューズからブーツなど馴染みのモノからレアな靴も存在します。靴は使い続ければ当然すり減って消耗していきます。
 今回、投稿者のシヨミフさんが「ウェーディングブーツ」と呼ばれる川の中を歩くことに特化した渓流釣り専用の靴を修理する動画を投稿しました。

 修理するのはコチラ。
 シヨミフさんは今まで色々な靴を直してきたそうですが、この「ウェーディングブーツ」は今回初めて直したそうです。

フェルトソールは珪藻が付き外来種を侵入させる可能性があるので、海外では禁止されているそうです

 このブーツの特徴は靴底にフェルトが貼られており、川の中で滑らない様にするためだそうです。中にはゴム製のものもあるそうですが、川の中での滑りにくさ的にはフェルトの方が良いとのこと。

 そんなシューズを修理していきます。今回は靴底のフェルトソールを交換してクリーニングするそうです。

 初めに踵を外していくのですが、しっかりとくっ付いているため中々剥がすことが出来なかったそうです。

 シヨミフさん独自の精神集中状態に入りつつ試行錯誤を繰り返しましたが、無理だったそうです。

 最終手段として、フィニッシャー呼ばれる機械を使うことで無事フェルトを削ることができました。

 フェルトを剥がしたら、ミッドソールと呼ばれる部分を剥がします。この部分は後で再利用するので丁寧に剥がします。

 靴ひもをほどいてクリーナーで汚れを落としたら、洗剤を使って靴を洗います。

 普段は手の届かないソールの中までしっかりと洗います。洗ったらサーキュレーターを使って爆速で乾かします。

 乾燥したので、シャンクスポンジを靴底に戻します。接着剤を塗りシャンクを貼り付けたら、鬼気迫る勢いでハンマーを叩きつけます。

 次はスポンジを貼り付けて、また鬼気迫る勢いでハンマーを叩きつけます。

 その次はミッドソールを貼り付けて、またまた鬼気迫る勢いでハンマーを叩きつけます。

このフェルトソールは靴の持ち主から送ってもらったもの

 ここからはソール作業に移ります。フェルトソールに接着剤を塗っていきます。フェルトを接着させるには表面に接着力のある膜を作る必要があるそうで、時間を空けながら3回ほど接着剤を塗ります。

 靴の方にも接着剤を塗ってからフェルトソールを接着させます。片足を貼ったら切り分けてもう片足にも貼り付けます。

 しっかりと貼り付けるために、再度鬼気迫る勢いでハンマーを叩きつけます。
 接着が完了したら、接着剤が固まるまで放置します。

普段は業者さんに頼んでいるそうですが、今回は断られる可能性が高かったため自分で縫ったそうです

 固まったら、フェルト部分を縫い合わせていきます。フェルトは意外と縫いにくいためなるべく縫い目が真っすぐになるように縫っていきますがところどころズレてしまったそうです。

 縫い終わったのがコチラ。慣れが必要なくらいには大変だったそうです。続いてヒール部分を作ります。

 元のヒールを参考にしつつ、フェルトで形を作っていきます。先ほどと同じように接着剤を3回塗って貼り付けます。

 貼り付けたらトリミング作業を行ないます。フェルトが柔らかすぎて難航したそうですが、なんとか作業を終えたそうです。

 最後に靴クリームを使ってお手入れして靴紐を結んだら完成です。

 完成したのがコチラ。良い感じになっていますが、これだけだと分かりずらいので修正前と修正後の画像で比較します。

 見比べると明らかに変わっているのが分かります。色はもちろん、フェルトの密度などが違っています。
 今回、渓流釣り用のウェーディングブーツ修理は初めてのことだらけだったそうなので、色々と改善点が見つかったそうです。そんな普段見ることのない靴修理の工程を映像で確認したい方は、ぜひ動画をご視聴ください!

視聴者のコメント

靴の世界は奥深いな
職人w
あ、今回は皮と川で「かわ」つながりなのね
やっぱ専門の靴なんだな
お前ん家仇多くない?


▼動画はこちらから視聴できます▼

『川歩き専用の靴を直します!【ウェインブレナー】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42768807

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