イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、古巣ユベントスインテルによるイタリア・ダービーを論評した。『フットボールイタリア』が伝えている。

ビアンコネリのアイコンデル・ピエロ氏。カルチョのライバルクラブファンからも一目置かれたスーパースターは、今なおユベンティーノから絶大な支持を集め、幾度となく復帰待望論が持ち上がる。

2014年の引退から指導者に転身することなく、まもなく10年の歳月が経過するが、4日にはセリエA2位の古巣ユベントスが敵地で首位インテルと対戦。スクデットを占う直接対決はユーベDFフェデリコ・ガッティのOGにより、1-0と勝利したインテルが勝ち点「3」を積み上げた。

この一戦を自宅のあるロサンゼルスから見届けたであろうデル・ピエロ氏は、イタリアスカイ・スポーツ』のインタビューに応じ、シモーネ・インザーギ監督率いるインテルの完成度を称え、ユベントス相手の勝利は必然とした。

「全てにおいて成熟したチームと、そうとは言えないチーム。私はこの違いを目の当たりにした」

「まずはインテル。指向するプレーモデルの徹底、選手とコーチの自尊心、攻撃のタイミング、後方へ撤退するタイミング、団結力…どれをとっても優れており、何より『自発的にアクション』を起こせる優れた集団だ」

「対するユベントスはチーム全体がフィジカル能力に長け、ピッチ上で効率よくプレーすることができる。ディフェンスも決して悪くない」

「しかし、今回のような頂上対決では、これらの要素だけでは足りない。インテルユベントスにない『主体性』を持っており、締まったゲーム展開の中でもそれを発揮した。ユベントスは相手がインテル以外なら勝てたかもしれないが、今日は不十分だ」

インザーギ監督が率いてピッチ全体でダイナミズム溢れるサッカーを指向するインテルと、マッシミリアーノ・アッレグリ監督率いてどちらかと言えば”リアクション型”のユベントスデル・ピエロ氏は「受け身になりがちだとタイトルは獲れないよ」とし、古巣に攻撃面の改善を呼びかけた。

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