プレミアリーグ第23節が現地時間4日に行われ、アーセナルリヴァプールを3-1で下した。同試合にフル出場したイタリア代表MFジョルジーニョが喜びの声を明かしている。試合後、アーセナルの公式HPが同選手のコメントを伝えた。

 試合前の時点では3位のアーセナルが、首位を走るリヴァプールを勝ち点差「5」で追いかけている状況だった。アーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』でキックオフを迎えた一戦は、14分にスルーパスで中央を破ったブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリのシュートがGKに弾かれると、こぼれ球をイングランド代表FWブカヨ・サカ押し込んでアーセナルが先制。前半終了間際に守備陣の連携ミスから同点ゴールを喰らうも、後半に入ると67分に相手のミスを逃さなかったマルティネッリが勝ち越し弾を挙げる。後半アディショナルタイムには、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが勝利を決定付ける追加点をマーク。3-1で試合を締め括り、プレミアリーグ3連勝を飾った。

 昨年11月に行われた第12節バーンリー戦以来、プレミアリーグでは11試合ぶりのスターティングメンバーに名を連ねたジョルジーニョは、中盤の一角としてフル出場。守っては鋭い読みでリヴァプールの攻撃の芽を摘み取り、攻めては幾度となく効果的なエリアでボールを引き出して攻撃の起点となった。実際に、プレミアリーグのデータではボールタッチ数、ファイナルサードへのパス数、インターセプト数で1位を記録。プレミアリーグ公式が選出するMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝き、イギリスメディア『イブニング・スタンダード』や『スカイスポーツ』の評価でもチーム最高タイの数字を与えられていた。

 試合後、アーセナルを勝利へ導いたジョルジーニョは「特別な1日になった」と率直な思いを明かした。「サポーターは素晴らしい応援で僕らを後押ししてくれた。ピッチ上にいる僕らは、彼らの声援をひしひしと感じることができたよ。本当に素晴らしい試合、忘れ難き1日になった」と続け、ホームスタジアムで絶えず声援を届け続けた“グーナー”たちへ感謝の言葉を伝えている。

「この試合に限らずだけど、サポーターは試合中一瞬たりとも僕らのそばから離れることはない。だからこそ、僕らは彼らが報われるようなパフォーマンスを見せたいと思っている。僕らは限界まで自分たちを追い込みながら、サポートしてくれた彼らを喜ばせるために全力を尽くす。なぜなら、サポーターのみんなはそれに値する存在だからね。今日はみんながハッピーになれて良かったよ」

 また、ジョルジーニョは「僕らは90分間を通してハードワークを続けた。それができなければ、絶対に勝つことはなかったと断言できる」と勝因を分析。「対戦相手が素晴らしいチームであることに疑いはなく、彼らに勝つために、僕らは限界を越えるかのようなチャレンジを続ける必要があった。それが僕らの仕事だったし、今日のパフォーマンスは勝利に値したと思う」とチームを称えた。

 ホームスタジアムでの首位撃破を成し遂げたジョルジーニョは「僕らは次の試合にもフォーカスしなければならないけれど、今はみんなでこの瞬間を楽しむべきだよ」と喜びを露わにしつつも、「次のトレーニングからは、切り替えて次の試合にフォーカスする」と気を引き締めた。次節は11日に行われ、アーセナルは4連勝を懸けて敵地でウェストハムと対戦する。

ハイライト動画】注目のプレミア上位対決はアーセナルに軍配

アーセナルのMFジョルジーニョ(撮影はCLのRCランス戦) [写真]=Getty Images