クエンティン・タランティーノ監督(60歳)の引退作は、ブラッド・ピット(60歳)が主演を務めるようだ。

タランティーノ監督の2019年作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でアカデミー助演男優賞を受賞、その10年前には同監督の「イングロリアス・バスターズ」でも主演を務めたブラッドが、新作「ザ・ムービークリティック」で3度目、そして最後の出演を果たすと報じられている。

デッドラインのコラム「ザ・ディッシュ」によると、ブラッドは2025年公開予定の同作の主演を務めるようだ。

10本目の映画を撮ったら引退すると何度も宣言しているタランティーノ監督は以前、次回作は「ポルノ雑誌に映画批評を書いていた」1970年代の映画評論家を主人公にしたものになるとして、デッドラインにこう明かしていた。

「彼はメインストリームの映画について書いていて二流の評論家だった」
「彼はとても良い評論家だったと思う。すごくシニカルでね。彼の批評は、初期のハワード・スターンと批評家になった(ロバート・デ・ニーロが『タクシードライバー』で演じた)トラヴィス・ビックルを掛け合わせたものだ」

また、ブラッドレオナルド・ディカプリオというお気に入りの俳優2人がこの役には年を取りすぎていると感じたため、「まだ決めてはいないけど、35歳くらいの人になるだろうね。間違いなく僕にとって新しい主役になるだろうね」と話していたほか、イギリス人が主人公を演じる可能性はあるかと尋ねられ、「でも、イギリス人をキャスティングしたくないんだ」と語ってもいた。

ソニー・ピクチャーズが配給する同新作では、1994年の「パルプ・フィクション」などでこれまでもタランティーノ監督作品に携わってきたステイシー・シャーがプロデューサーを務める予定だ。