長澤まさみが主演、藤井道人が監督を務めるNetflix映画『パレード』より、本予告映像と野田洋次郎(RADWIMPS)による書き下ろし主題歌「なみしぐさ」が解禁された。

【動画】Netflix映画『パレード』本予告映像

 『余命10年』『最後まで行く』の藤井道人監督による最新作『パレード』は、旅立ってしまった人の目線で、遺された人への想いを描く愛の物語。

 瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)。離ればなれになった一人息子・良を捜す彼女は、道中でさまざまな人物たちと出会い、自分が亡くなったことを知る。未練を残してこの世を去ったため、まだ“その先”に行けないのだと…。彼らもまた、様々な理由からこの世界にとどまっていた。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく。

 今回解禁となった本予告は、「大切な人からあなたへ。愛のパレードはつづく。」という印象的な言葉に続き、海辺で目を覚ました主人公・美奈子が一人息子・良を必死に捜す場面から始まる。何が起きたのか理解できず混乱する美奈子に優しく声をかける元小説家志望の青年・アキラ(坂口健太郎)は、観覧車が立つ小さな遊園地のような少し風変りな場所へ彼女を案内する。そこは、《想いを残した者たちが集う場所》であった。

 そこで美奈子が出会うのは、元ヤクザの勝利(横浜流星)、元女子高校生のナナ(森七菜)、元銀行員の田中(田中哲司)、元スナックのママのかおり(寺島しのぶ)、元映画プロデューサーのマイケルリリー・フランキー)といった様々な事情を抱え、同じくこの世に未練を残す人物たち。美奈子は彼らと心を共に、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加し、やがて一筋の”希望”を見出していく。

 さらに本予告には、黒島結菜舘ひろしも登場。どのような役で物語を彩るのか期待が高まる。

 主題歌は、藤井監督と『余命10年』に続くタッグとなり盟友でもある野田洋次郎が書き下ろした主題歌「なみしぐさ」。“別れ”の先に待つ“再会”に目を向ける温かなメッセージが、まっすぐ胸に響く歌詞が象徴的な楽曲となっている。

 なお、今回は主題歌だけでなく、登場人物の心情にぴったりと寄り添う劇伴も全て野田が担当。企画段階から藤井がラブコールを送り実現したもので、撮影中にデモのやりとりをするなど、絶対的な信頼関係の中で珠玉の楽曲がうまれた。

 野田は「この映画に音楽をあてながら、どこまでも容赦なく残酷で、また時に信じられないほど美しいこの世界で生きる意味を考えました。もう逢えない悲しさも、言えなかった言葉も、携えて生きていく理由を考えました。答えなどまだ到底出ませんが、考え、想い続けようと思います」とし、「この映画を観終わった時、理屈や科学なんて飛び越えて、この命を生きた先で『きっとまた逢える』と思えたのでした。この作品に出逢えたことに感謝します」とメッセージ。

 藤井は「『パレード』を書き終えたときに、僕の中に鳴っていたのは、野田さんの音楽でした。『余命10年』で野田さんが作り上げた音の物語は、きっとこのパレードにも通ずるものがあると思い、オファーさせていただきました」と経緯を語り、「言葉では伝えきれない、想いの『その先』を彩ってくれた野田さんの音楽が、観てくださった全ての方々のこれから先の未来を照らしてくれると信じています」としている。

 Netflix映画『パレード』は、2月29日よりNetflixにて世界独占配信。

Netflix映画『パレード』キーアート