株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田宏平、以下「TOWING」)と、豊橋市とは、地域農業の持続可能な発展と地域資源の循環による環境負荷低減を目的とし、次のとおりに協定書(以下、連携協定)を締結いたしました。なお、TOWINGと地域自治体との連携協定は全国初となります。



1.背景

 「未来の農をつくる」をコンセプトに掲げ、豊橋市が実施している、「TOYOHASHI AGRI MEETUP」のアグリテックコンテストでTOWINGが入賞したことがご縁となり、本連携協定を締結するにいたりました。

 近年、地球温暖化の影響により、作型の調整や変更が必要になること、新たな産地が立ち上がること、温室効果ガスの排出量低減が求められることなど、農業や食産業はターニングポイントを迎えています。

 TOWINGが開発している「宙炭(そらたん)」は、未利用バイオマスを原料にできること、有機肥料の利用効率を向上できること、農地に炭素を固定できることなど、様々な機能を持つ土壌改良剤です。

 TOWINGは豊橋市とともに、23年から宙炭の実証試験を推進してきました。市内生産者やJAとの実証の中で、宙炭の農地への施用が一定以上の成果を収めることができ、24年には昨年実証を行なった10以上の農地で継続実施と、新たに5件の新規実証を予定しております。

 上記背景のもと、TOWINGと豊橋市は、地域における未利用バイオマスの活用と、それらからつくられた高機能バイオ炭による持続可能な地域農業の実現を目指します。

 豊橋市は、今回の連携協定を含め、日本・世界の食を支える全国有数の産地として「未来の農をつくる」という強い意志のもと、「農業するなら豊橋」、「農業でイノベーションを起こすなら豊橋」と、皆が口をそろえ、農業に関わる人々が集う「選ばれるまち」になるよう、取り組んでいきたいと考えています。

 TOWINGは、日本有数の農業地帯である豊橋市と、本連携協定を結ぶことで、日本を代表する「食と農のまち」の発展に貢献し、近い将来、世界を代表する「食と農のまち」にしたいという思いから、高機能バイオ炭 「宙炭」の開発の推進に務めます。また、24年中に量産試作プラントを立ち上げ、豊橋市でのプロジェクトの推進、日本全国への普及、農業・食産業の課題の解決に取り組んでいきます。


宙炭を持つ、西田宏平(左)と浅井市長(右)

協定書へサインをする、西田宏平(左)と浅井市長(右)


2.連携協定内容

・地域で課題となっている未利用バイオマス(もみ殻、畜糞堆肥、果樹等の剪定枝、植物残渣等)の活用促進

・前号のバイオマスからつくられた地域農業の持続可能な発展に資する土壌改良剤の活用促進

・農業集落排水施設等からの汚泥を原料とした土壌改良剤の地域農業への活用及び効果検証


高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」

▼会社概要

【株式会社TOWINGの概要】

 株式会社TOWINGは「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げ、2020年2月に設立した、名古屋大学発のグリーン&アグリベンチャー(※1)企業です。

 温室効果ガス排出削減と、減化学肥料・有機転換を同時に実現する土壌改良材である、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発しました(※2)。みどりの食料システム法(※3)に基づき認定された基盤確立事業者として、2023年6月にバイオ炭の農地施用のJークレジット承認を受けました。今後は未利用バイオマスを宙炭としてアップサイクルし、農業に利用することで、温室効果ガスの削減はもちろん、持続可能な食料生産システムを実現します。

※1:グリーン&アグリベンチャーとは、グリーンテックとアグリテックを兼ね備えているベンチャー企業を表す造語です。 グリーンテックとは、環境問題に取り組むために開発された技術や製品の総称で、地球温暖化や大気汚染などの環境問題の解決を目指しています。 アグリテックとは、農業領域における生産性向上のために開発された技術や製品の総称で、AgriTechはAgriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。

※2:TOWING独自のバイオ炭の前処理技術、微生物培養等に係る技術を、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が開発した技術と融合し、実用化しました。

※3:農林水産省 みどりの食料システム法ページ

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/houritsu.html

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