介護施設入所に特化した身元保証サービス事業を行う新会社「株式会社ウェルビト」(本社:東京都新宿区、代表:堀内貴敬、山内悠)は2024年2月21日(水)、「おひとりさまのメンタルヘルス―どのように理解し、サポートするか」をテーマにウェルビト勉強会を開催いたします。精神疾患の患者数が増加の一途をたどり、高齢者でもうつ病認知症などメンタルヘルスの問題を抱える方が増えています。そうした方々を地域生活の中でどのようにサポートするのか、そもそも不調を来さないようにするためにどのような支援ができるのかについて、精神科医の松本衣美氏を講師としてお招きし、実践で役立つコツなどを紹介していただきます。


株式会社ウェルビト公式サイト:https://mi-ka-ta.jp/

精神疾患患者数は15年で1.6倍に増加、一方で入院患者数は減少傾向に
「心の時代」と言われることの多い21世紀ですが、精神疾患の患者数は右肩上がりに増えています。図1に示した通り、2002年に258.4万人だった精神疾患患者数は、2017年には419.3万人と15年で約1.6倍に増加。2020年には600万人以上にまで達しているという報告もあります。厚生労働省は2011年7月、重点的な対策が必要な4大疾患(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)に新たに精神疾患を加えて「5大疾患」と位置づけるなど、国をあげて対策に取り組む姿勢を示していますが、患者数の増加に歯止めがかからない状況が続いています。


図1 精神疾患の総患者数の推移

患者数の内訳について見てみると、入院患者数は2005年を境に減少傾向にあることがわかります(図2)。理由は薬物療法をはじめとする治療法の進歩や社会的入院(長期間にわたり精神科病院への入院が続くこと)の抑制などさまざま考えられますが、この結果から、精神疾患の患者数の増加=外来患者数の増加、ということが言えます。つまり精神疾患は外来で診療する傾向が強まっており、それはつまり、精神疾患の患者を「地域で」フォローする、そんな時代になってきていると言えるのかもしれません。


図2 精神疾患の入院患者数の推移

      
うつ病患者の30%以上が65歳以上、高齢者のメンタルヘルスの知識・情報がより重要に
では、実際にどんな精神疾患の患者が増えているのでしょうか。外来患者の疾患別推移をまとめたものが図3です。急速な社会の高齢化に伴い、アルツハイマー病およびその他の認知症といった高齢者の疾患の増加も際立っていますが、患者数としてはうつ病双極性障害といった気分障害の数が圧倒的に多く、2014年以降は100万人を超えています。


図3 精神疾患の外来患者数の推移


気分障害患者の年代別の比率を見てみると、65歳以上の高齢者の比率が高く、全体の30%以上を占めていることが見てとれます(図4)。高齢者のうつ病に関しては、加齢に伴う心身機能の低下、定年退職などに伴う社会的役割の喪失、社会的孤立からくる孤独感などさまざまな要因があります。今後ますます高齢化が進み、単身高齢者が増加するというデータも出ている中で(2023年12月12日の弊社プレスリリース参照)、高齢者のうつ病患者も増えていく可能性が高いと考えて間違いないでしょう。


図4 年齢階級別の気分障害(うつ病など)の患者数割合

高齢者がうつ病を患うと、思考力や意欲が低下し引きこもりがちになったり、もの忘れが多くなり日常生活に支障をきたすことも少なくないと言われています。特に注意すべきなのは自殺です。自殺の要因として最も多いのがうつ病、という国の調査結果も出ています(図5)


図5 自殺の原因

私たちウェルビトは上記分析を通して、単身高齢者の地域生活をサポートするケアマネージャーの方々にとって、今後はうつ病をはじめとする高齢者のメンタルヘルスの知識・情報がこれまで以上に重要になってくる、と考えました。そこで、地域医療の第一線で活躍されている精神科医の松本衣美先生をお招きし、「おひとりさまのメンタルヘルス―どのように理解し、サポートするか」というテーマで勉強会を企画する運びとなった次第です。

こころの不調を抱える高齢者へのサポートをより効果的に行うためのヒント
今回、講師を務める松本氏は、精神科専門医として長く精神疾患の患者さんを診てきた経験をお持ちです。現在は都内の精神科クリニックに勤務しつつ、企業の産業医や行政の精神保健相談員なども務めています。また精神疾患のある方の自宅を訪問し支援を行うアウトリーチにも従事するなど、多くの場面で高齢者のメンタルヘルスを診てきたスペシャリストです。今回は高齢者の日常生活を支援する機会の多い主にケアマネージャーの方々向けに、心の不調にどのように気づけばよいか、気づいたらどうすればよいか、といった実践で役立つ話をしていただきます。

勉強会当日は松本氏の講演後、質疑応答の時間も予定しております。ウェルビト勉強会では毎回、参加者から数多くの質問が寄せられるため、時間の許す限り登壇者に答えていただくかたちをとっています。現場のリアルな疑問・質問に対し、第一人者が知識と経験を踏まえて答えてくれるため、参加者の満足度も非常に高くなっています。ぜひ一度ご参加ください。

おひとりさまのメンタルヘルス―どのように理解し、サポートするか
日時:2024年2月21日(水) 18~19時
会場:オンラインライブ開催(Zoom)
講師:松本衣美 (医師・精神科専門医)
参加費:無料
https://mi-ka-ta.jp/study_session/study_session_2402_2/

2024年2月のウェルビト勉強会の予定および取材について
ウェルビトでは、単身高齢者に関するテーマについて専門家が解説する「ウェルビト勉強会」を毎月開催しております。今月は上記「おひとりさまのメンタルヘルス」以外に下記の内容を予定しております。ウェルビト勉強会は取材も受け付けております。取材のご希望がございましたら下記のメールアドレスまでご連絡ください。

【2024年2月開催のウェルビト勉強会】
いまこそ知りたい! 任意後見の基礎
日時:2024年2月13日(火) 18~19時
会場:オンラインライブ開催(Zoom)
講師:堀内貴敬 (司法書士)
参加費:無料
https://mi-ka-ta.jp/study_session/study_session_2402_1/

取材のお申し込み:下記メールアドレスまでご連絡ください
contact@welbito.com

【過去のウェルビト勉強会のアーカイブ動画】
https://mi-ka-ta.jp/study_session_category/archiving/

担当者コメント
株式会社ウェルビト担当・松本哲
私たちは同じ志を持った仲間によって立ち上げた会社です。「身元保証人がいないという理由で施設に入所できず、結果的に望むような人生を送れない」という“負”を解消し、ひとりひとりが自分らしく生きられる社会の実現に寄与したいー、そんな想いを共有したメンバーによって構成されています。構成メンバーは医療・介護・法律の専門家のほか、マーケティング、デザイナー、編集者など多彩な顔触れ。多様な視点から社会課題の解決につながる新たなサービスの提供に取り組んでまいります。

株式会社ウェルビトについて


【会社概要】
社名:株式会社ウェルビト
本社所在地:東京都新宿区四谷三丁目13番4号
代表取締役:堀内貴敬 山内 悠
事業内容:施設入所に特化した身元保証サービス
設立: 2023年3月2日
HP:https://mi-ka-ta.jp/

配信元企業:株式会社ウェルビト

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