アジアカップで全試合にフル出場した遠藤は、リバプールでもフル稼働しそうだ(C)Getty Images

 アジアカップでベスト8敗退となった日本代表はすでに大会での活動を終えチームは解散、選手たちはそれぞれのクラブでの戦いに移る。

 カタールの地で日本の主将として奮闘した遠藤航も、再びリバプールの一員として、プレミアリーグピッチへと向かう。アジアカップではフィールドプレーヤーで唯一の全試合フル出場を果たし、イラク戦では得点も記録している。目標としていた優勝という結果は得られなかったものの、チームの先頭に立ち、自らのスキルを最大限に発揮した。

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 リバプールでは昨年12月よりレギュラーに定着し、ユルゲン・クロップ監督の信頼も勝ち取り、代表合流直前までスタメンに名を連ねていた。クラブ復帰後となるここからの戦いでも大きな期待が寄せられている。

 遠藤の離脱中には、同ポジションのアレクシス・マクアリスターも怪我からの復帰を果たしており、高いパフォーマンスを見せている。開幕からレギュラーとしてプレーしていたマクアリスターと、遠藤の起用法なども、海外メディアでは注目を集めているようだ。

 米スポーツ情報サイト『SBNATION』は現地時間2月5日、遠藤のクラブ復帰を伝えるトピックを配信しており、その中で「退団前のユルゲン・クロップ監督にとって重要な選手として頭角を現していた30歳のエンドウは、土曜日のバーンリー戦に出場できる見込みだ」と報じている。

 同メディアは「彼が不在の間、アレクシス・マクアリスターリバプールの傑出したミッドフィルダーとして活躍した」と振り返るとともに、今後について「エンドウがそのまま出場するだろうか」などと見通しながら、その上で「彼の復帰はレッズのタイトル獲得に向けて貴重なものとなるだろう」と論じている。

 また、アーセナルの地元メディアである『This Is Anfield』でも、リバプールに戻った遠藤に対し、「休息は無い」と強調しており、「今週末のプレミアリーグ、アンフィールドでのバーンリー戦に出場することになるだろう」と予想。

 さらに、「現在、アルゼンチン人選手は完全復帰を果たし、中盤のポジションをキープしている」とマクアリスターの出場を伝えながら、「ユルゲン・クロップ監督は、4つの戦線で戦い続けるリバプールにとって、このポジションの選択肢が増えることを歓迎するに違いない」と見解を示している。

 プレミアリーグや国内カップ戦、ヨーロッパリーグの戦いも控えるリバプールにおいて、遠藤の存在は欠かすことは出来ない。チーム内のポジション争いにも身を投じる背番号3の真価は、ここからさらに問われることになる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

遠藤航に「休息は無い」 海外メディアが週末の出場を予想 定位置争いも激化も「タイトル獲得に向け貴重」と期待