ジローナは、3日に行われたラ・リーガ第23節レアル・ソシエダ戦において、ミチェル監督とDFデイリー・ブリントがカードを受けたことに対する異議を申し立てたようだ。5日、スペイン紙『アス』が報じている。

 今週末にレアル・マドリードとの“首位決戦”を控えるジローナ。勝ち点差『2』で首位を追走する同クラブにとっては、絶対に負けられない一戦だが、今節レアル・ソシエダ戦で退席処分となったミチェル監督、さらにイエローカードを受けたDFデイリー・ブリントとMFヤンヘル・エレーラが累積警告による出場停止と、大躍進の枢機を欠くことが決定していた。

 だが、ジローナはクラブの顧問弁護士を通して、競技委員会に2つの判定に対する異議を申し立てて、試合の音声データを判断材料に含めるように要請したとのこと。その1つ目はミチェル監督の退席処分に関するもので、このレッドカードは同指揮官が判定に抗議したことに起因する。同試合を捌いたヘスス・ヒル・マンサーノ主審が記した議事録によると、「テクニカルエリアから外れ、ジェスチャーを交えて私の判定に何度も抗議した」という。ただジローナ側は、抗議した事実は認めつつも、「ミチェル監督が誰かを軽蔑、侮辱するような発言はない」とし、一発退場は不当な処分と主張しているようだ。

 また、2つ目はブリントのイエローカードに対するもので、こちらも抗議による警告に。記事録には「(判定の)技術的な部分に対する指摘を繰り返し行なった」とされている一方で、ジローナ側は試合終了直後に同選手が「もう2分は?」とアディショナルタイムについて尋ねただけで、過度なまでの指摘だったとは考えられないとしている。

 競技委員会による判決は7日に通達される模様。ジローナ側は楽観的な見方だが、仮に認められなかった場合は控訴する方針を示している。

ソシエダ戦を捌いたヒル・マンサーノ主審とジローナイレブン [写真]=Getty Images