コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、マジョルカvsレアル・ソシエダが6日にエスタディ・デ・ソン・モイシュで行われ、0-0のドローに終わった。なお、ソシエダのMF久保建英はフル出場した。

前ラウンドでセルタを退けてベスト4進出を決めたソシエダは、ジローナ相手に番狂わせを起こしたマジョルカと準決勝で対戦。敵地での初戦に向けてはオヤルサバルやベッカーら前線の主力を負傷で欠いたなか、アジアカップ帰りの久保が早速スタメン入り。バレネチェアサディクと共に3トップに入った。

後方から丁寧に動かしてボールを前進させるソシエダに対して、マジョルカは完全に引いてブロックを構えることなく、メリハリが利いたプレスで自由を与えないアグレッシブなアプローチを見せた。

これにより、攻防の主戦場はマジョルカのアタッキングサードではなくより高い中盤となり、球際のバトルが強調される展開が続いていく。なかなか久保やバレネチェアの前線に良い形でボールを入れられず、攻撃が手詰まるラ・レアル

対してカウンター、シンプルなクロスからゴールを目指すマジョルカは好調のアブドンの際どいボレーシュートに、左サイドを崩してからのダニ・ロドリゲスダイレクトシュートなど良い形で攻撃を完結させていく。

その後も拮抗した展開が続くなか、38分にはソシエダに前半最大の決定機が訪れる。相手ボックス左角でボールを持ったバレネチェアが右足アウトにかけた完璧なクロスを供給。これに反応したサディクの入り方は悪くなかったが、肝心のヘディングシュートを枠に飛ばせなかった。

結局、ゴールレスで折り返した試合は後半も拮抗。互いに大きくフィニッシュの数を増やせないものの、マジョルカはアブドン、ソシエダはブライス・メンデスやサディクと際どいシュートシーンを作り出す。

依然としてスコアは変わらずも、後半半ばを過ぎてよりスペースを利用できるようになったソシエダが優勢に試合を進めていく。そして、71分には久保がビッグチャンスを演出。左に流れていた久保は絶妙な動き出しでポケットを取って絶妙なグラウンダーの折り返しを供給。だが、ゴール前にフリーで走り込んだサディクが流し込むだけの左足シュートを大きくふかしてしまった。

さらに、ラ・レアルは73分にも同じく左でポケットを取ったバレネチェアが左足でGKの股間を狙ったシュートを放つが、ここはグライフの好守に阻まれた。

この続けての決定機を決め切れなかったソシエダは、サディクらをベンチに下げてアンドレシウバらフレッシュな選手を投入し、敵地での先勝を目指して攻撃を仕掛け続ける。結局、フル出場となった久保も最後まで精力的なプレーを見せたが、試合は0-0のままタイムアップを迎えた。

サディクの決定機逸で先勝はならずも最低限のドローで敵地での初戦を終えたソシエダは、今月末に行われるホーム開催の2ndレグで決勝進出を目指すことになった。

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