福士蒼汰松本まりかが初共演し、吉田修一氏による傑作小説を大森立嗣監督のメガホンで映画化する「湖の女たち」の特報映像が披露された。

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琵琶湖湖畔の介護施設で100歳の老人が殺された。その謎を追う刑事と捜査で知り合った介護士の女が、深淵なる湖に沈んだ恐るべき真実にのみ込まれていく様を、圧倒的なクオリティで描く極限のミステリーだ。

原作者の吉田氏と大森監督は第35回モスクワ国際映画祭審査員特別賞をはじめ、数々の国内賞を受賞した映画「さよなら渓谷」以来のタッグ。事件を追う刑事・濱中圭介役に福士と、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代役の松本が主演として、事件が袋小路に入り込むにつれ、特殊な関係性に溺れていく難役に挑む。浅野忠信、福地桃子、財前直見、三田佳子らが共演。

事件が混迷を極めるなか、圭介と佳代は、支配する者と支配される者の危うい関係を深めていき、密会を重ねてゆく。一心不乱に互いを求めて貪り合うその姿は、闇夜の湖畔で艶めかしい"生"の輝きを放つ。

特報映像では、圭介が佳代を冷たい視線で見下ろすシーンから始まる。「湖でなにやってたん。」凄みのある声で詰め寄る圭介に、佳代は何も言えず、俯きながら支配する者と支配される者の危うい関係を深めていく様子が描かれる。そして、先輩刑事の伊佐美(浅野)は、ただならぬ凄みで圭介を問い詰める。「こんな女になってしまって、ごめんなさい」と、裸で声を絞り出すように謝る佳代。暗闇で自らを破滅へと追いやるかのように密会を重ねるふたりが映し出され、人間が背負う原罪を問いかける。

「湖の女たち」は5月17日全国公開。

湖で密会を重ねる二人 (C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会