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 中国のスパイとして告発され、去年5月から8か月間インドで拘留されていたハトが、無実であることが判明し、ようやく釈放された。

 インドでは、過去にもパキスタンの国境付近を飛んでいた足環をつけたハトをスパイ容疑で拘束した事例がある。

 実際に冷戦時代には、米CIAも秘密裏に「スパイ鳩」計画を進めていたこともあり、ネットを介さずに、敵の目をかいくぐって情報を届けることができるハトに対する警戒感はいまだに根深いようだ。

【画像】 中国のスパイ容疑がかけられていたハトが釈放

 去年5月、インド・ムンバイの港の近くで、1羽のハトが2つの足環をつけられた状態で捕獲された。

 足環には中国語で書かれたメッセージのようなものがあったことから、ムンバイ警察はこのハトが中国のスパイ行為と関連性があると疑い拘束した。

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 だが実はこのハト、台湾のレース鳩で、競技中脱走してインドに渡ってきたことが判明したのだ。

 無罪であることが証明されたハトは警察に8か月間拘留された後、ムンバイ動物虐待防止協会に移され、同協会の医師が1月30日に野に放したという。

[もっと知りたい!→]米軍が植物をスパイにする計画。自立的植物を作り環境スパイネットワークを作りあげる研究(DARPA)

 この1件について、ムンバイ警察はコメントをしていない。

Pigeon suspected of being Chinese spy detained by India ; released after 8 months

インドでは過去にもハトを拘留した事例あり

 インドで、ハトが警察にスパイ容疑をかけられたのはこれが初めてではない。

 2016年、インドのナレンドラ・モディ首相を脅迫するメモを持ったハトが発見され、拘束されたという。

 2020年には、カシミール地方の警察がパキスタンスパイと思われるハトを拘束したが、後にパキスタンの漁師が飼っていたハトだったことが判明し釈放された。

 References:Suspected Chinese spy pigeon freed after 8 months in Indian bird lockup / written by Scarlet / edited by parumo

 
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スパイ容疑で8か月拘束されていたハト、無罪が証明され釈放される