三菱電機株式会社は、当社グループの環境課題への長期的な取り組み姿勢を定めた「環境ビジョン2050(※1)」に基づく新たな計画として、「環境計画2025(2024~2025年度)」を策定しました。また、2030年に向けた当社グループの温室効果ガス排出量削減目標を従来から更新し、この新たな目標がパリ協定の「1.5℃目標」を達成するための科学的根拠に基づいた目標であると認められ、SBT(Science Based Targets)(※2)イニシアチブの認定を取得しました。

 当社グループは、サステナビリティの実現を経営の根幹に位置づけ、2050年を見据えた「環境ビジョン2050」のもと、2030年度までに工場・オフィスからの温室効果ガス排出量実質ゼロ、2050年度までにバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量実質ゼロとすることを目指しています。

 今後も当社グループは、環境計画やSBTに関する取り組みを着実に実行し、「カーボンニュートラル」「サーキュラエコノミー」「ネイチャーポジティブ(※3)」の実現に向けたバリューチェーン全体での環境負荷低減を加速することで、持続可能な地球環境の実現に貢献します。

■「環境計画2025」の概要

 当社グループでは、「環境ビジョン」の実現に向けた施策と目標からなる「環境計画」を数年ごとに策定しており、「環境計画2025」は「環境計画2023(2021年度~2023年度)」に次ぐ新たな計画です。本計画では、「2030年度までに工場・オフィスからの温室効果ガス排出量実質ゼロ」の実現に向けて、2025年度の温室効果ガス排出量削減目標を設定した他、「カーボンニュートラル」「サーキュラエコノミー」に貢献するLC-CO2 (※4)排出量の簡易算定や、政府が掲げる「30by30(※5)」の実現に寄与する「ネイチャーポジティブ」領域での目標設定等を行いました。


■SBTイニシアチブの認定を取得した三菱電機グループの削減目標

 当社は、2020年に、2030年に向けた当社グループの温室効果ガス排出量削減目標が、「パリ協定」の「地球の気温上昇を産業革命前の気温と比べて2℃未満に維持する」ための科学的な根拠に基づいた目標であるとの認定をSBTイニシアチブから取得しました(※12)。

 今回、この目標を更新し、Scopeスコープ1及びスコープ2の目標は「1.5℃以内に抑える水準」として、またスコープ3の目標は「2℃を十分下回る水準」として、それぞれSBTイニシアチブより更新認定を取得しました。

 加えて、スコープ3については、対象範囲を従来のカテゴリー11(※13)のみから、全てのカテゴリーに拡大しています。

※1 三菱電機グループ環境ビジョン2050
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/sustainability/environment/vision2050/

※2 国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、CDP、世界資源研究所(WRI)による国際的な環境イニシアチブ。企業に対して、気候変動による世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて最大でも2℃未満に抑制するという目標に向けて、気候科学の知見に整合した削減目標を設定することを推進

※3 生物多様性の損失を食い止め、回復させること

※4 ライフサイクルCO2:製品ライフサイクル全体を通して排出される全てのCO2

※5 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標 

https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/

※6 自社における燃料使用に伴う直接排出

※7 外部から購入した電力や熱の使用に伴う間接排出

※8 カーボン・オフセットを含む

※9 スコープ1、2を除くバリューチェーン全体からの間接排出

※10 三菱電機の機能緑地

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/sustainability/environment/naturalsymbiosis/green_space/

※11 環境省「自然共生サイト」https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/

※12 2020年1月17日広報発表 https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2020/0117.html

※13 販売した製品の使用に伴う排出

配信元企業:三菱電機株式会社

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