米メジャーリーグサッカーMLS)のインテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表のリオネル・メッシが、2月7日に行うJ1神戸との親善試合(国立競技場)に向け前日に会見を行った。

「日本に来るといつも温かい歓迎をうける」とメッシは挨拶していたが、本来であれば同席するはずの元イングランド代表のデヴィッドベッカム共同オーナーの姿はなかった。

「会見開始、10分前ですよ。突然、ベッカムオーナーは会見に出られなくなったと発表があって、何事かに巻き込まれたのではないかと会場はザワつきました」(サッカー担当記者)

 この日の夜、なんとベッカムオーナーアジア杯ヨルダン対韓国戦をVIP席で観戦していたのだ。

「この日は公式会見。よっぽどの事情がなければキャンセルはありえないです」(前出・サッカー担当記者)

 インテル・マイアミは直前にも騒動を起こしている。4日、香港で同国の選抜チームと親善試合を行ったが、メッシはベンチ入りしたものの出場はナシ。会場には4万人を超える大観衆がメッシ見たさに集まったとあって、「金返せ!」とメッシベッカムオーナーに大ブーイングが向けられた。

「これは当然の激怒。そもそもインテル・マイアミと香港の試合の主催者との間には、メッシを45分間は出場させるという契約がありましたからね」(前出・サッカー担当記者)

 出場しなかった理由についてメッシは「内転筋に違和感があったんだ。検査をしたが、けがではなかった。違和感はまだある。香港ではたくさんの人が観にきてくれたのに残念だ。運がなかった。サッカーではよく起きることだ」とコメントしてるが、香港選抜戦でメッシ不出場を受けた香港政府は「(メッシが日本でプレーした場合は)皆が不幸で不快になる」とけん制。国際問題にまで発展する雲行きなのだ。

 本来であればベッカムオーナーが一連のドタバタを説明する立場にありながら、日本での公式会見をすっ飛ばしてカタールサッカー観戦…。香港、そして日本のファンはナメられたものである。

(小田龍司)

アサ芸プラス