映画『湖の女たち』より、ダブル主演する福士蒼汰松本まりかのすごみを映し出す特報が解禁された。

【動画】刑事の濱中圭介(福士蒼汰)と介護士の豊田佳代(松本まりか)が危うい関係を深めていく 映画『湖の女たち』特報

 本作は、吉田修一による同名小説を大森立嗣の監督・脚本にて映画化。介護施設での殺害事件を発端に、想像もつかない方向へと物語がうねり出すヒューマン・ミステリーだ。

 事件が混迷を極める中で、身も心もむき出しでさらけ出す難役に挑んだのは、刑事・濱中圭介役を演じた福士蒼汰と、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代役を演じた松本まりか。圭介と佳代は、支配する者と支配される者の危うい関係を深めていき、密会を重ねてゆく。一心不乱に互いを求めてむさぼり合うその姿は、闇夜の湖畔でなまめかしい“生”の輝きを放つ。

 30秒の特報映像は、若手刑事の濱中圭介(福士)が介護士の豊田佳代(松本)を冷たい視線で見下ろすシーンから始まる。「湖でなにやってたん」。すごみのある声で詰め寄る圭介に、佳代は何も言えず、うつむきながら支配する者と支配される者の危うい関係を深めていく様子が描かれる。

 「機械は故障してへんの。故障したのは人間なんよ」とただならぬすごみで問い詰めるのは、圭介の先輩刑事・伊佐美(浅野忠信)だ。

 「こんな女になってしまって、ごめんなさい」と、裸で声を絞り出すように謝る佳代。暗闇で自らを破滅へと追いやるかのように密会を重ねるふたりが描かれる。

 「あの日以来、私は一度も美しいものを見てないわ」。そうつぶやく初老の女性・松江(三田佳子)が見たものとは何なのか。それぞれの時代に葬られた罪の重さと、人間が背負う原罪について思いをはせずにいられない、人間という存在の本質を問いかける特報となった。

 映画『湖の女たち』は、5月17日より全国公開。

映画『湖の女たち』場面写真 (C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会