元日本代表DFの田中マルクス闘莉王は、自身が運営するYoutubeチャンネル「闘莉王TV」を更新。

今回は2月3日に行われたアジアカップ準々決勝の日本代表対イラン代表の試合を振り返って採点を行う内容。

日本代表は先制しながらも1-2と逆転負けすることになり、ベスト8という屈辱の結果でアジアカップを早期に去らなければならなくなった。

その試合を振り返って、闘莉王は以下のように話していた。

「今のサッカーは分析、スカウティングが全て。試合を見ていても、『ここからシュートを打つのか?』とか『こんなところから放り込むのか?』と。

なぜ起こったのかといえば、鈴木彩艶の調子の悪さが分析されていて、安定しないから放り込めば失点につながるミスをするだろうと。

そういう分析がある中でのイランの戦い方だったのかなと。これを引き寄せてしまったのも、鈴木彩艶選手を先発として使ったからだと思います。

キーパーが安定しなければ、周りのディフェンダーのにも移ってしまう。不思議なほどにみんなが少しバタバタしてしまう。日本は無失点で行かないとどんな相手にでも勝つことは難しくなる。

森保監督は鈴木彩艶選手をもう一度先発として使った。それは良くなかったところだと思います。

前田選手も左で使ってしまったことで攻撃が全然機能しなかった。ここもダメでした。

負けたのは監督の責任。それはどこの国でも共通するところで、森保監督は全然ダメだったと思います。

悪い流れをそのままにして、自分たちの方へもう一回引き戻すだけのことをしなかった。それが一番ダメだったかもしれないですね。

勇気を持って先にカードを切るなりして、流れを引き戻す。それが監督の腕の見せどころだし、それがダメだったんです。

昔からよく言いますが、いいチームは良いゴールキーパーから始まる。そうなってないから、こうやって失点して、このレベルのアジアの大会で決勝にも行けないくらいのチームになってしまった。

ドイツに勝って、トルコに勝って、チュニジアに勝っていろいろ良くなってきた。どんどん前に進んでいたチームが、今回の大会でまた後ろに戻りましたね」

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イラン戦では決して悪いプレーをしていなかった鈴木彩艶。しかしながら、それまでの試合での不安定さがイランの戦い方に影響を与え、そして日本代表の守備をバタバタさせてしまったとのこと。

また、森保監督はその中でもなかなか交代枠を効果的に使うことができず、『監督の腕の見せ所』で流れを変えられなかったという。

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