なにわ男子・道枝駿佑が主演を務めるドラマ「マルス-ゼロの革命-」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が2月6日に放送された。同作は、道枝にとってゴールデン帯連続ドラマ初主演となる青春“クーデター”サスペンス。謎多きカリスマ転校生に導かれ、“マルス”という動画集団を結成した落ちこぼれ高校生たちが大人社会に反旗を翻していく姿が描かれていく。今回はマルスの一員、桜庭杏花(横田真悠)の父親が詐欺に遭った未解決事件の真相を追うことに。 (以下、ネタバレがあります)
【写真】ゼロの過去、國見(江口洋介)との因縁も徐々に明らかになってきた
■武藤将吾氏の脚本による完全オリジナルドラマ
同作は、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)の武藤将吾氏が脚本を務める完全オリジナルドラマ。道枝は大胆不敵で過激な言動で、カリスマ的な魅力を放つ一方、ダークで妖しい裏の顔を持つ主人公・美島零＝ゼロを演じる。
ゼロの右腕的存在となる逢沢渾一、通称・アイコンを板垣李光人が、渾一の幼なじみで初恋相手でもある貴城香恋を吉川愛が演じる他、井上祐貴、横田、山時聡真、泉澤祐希が動画集団“マルス”のメンバーとして出演。
また、ゼロと過去に因縁がある大手通信事業グループの社長・國見亜門役で江口洋介も登場している。
■杏花の父親が退職に追い込まれた詐欺事件を追う
スポーツ界のドン(勝村政信)らが仕掛けた闇のプロジェクトを暴き、若きトップランナー(日向亘)を救った生配信を経てフォロワー数も30万を突破し、次なるネタを探していた「マルス」。
貴城香恋(吉川)に促された桜庭杏花(横田)は、美島零＝ゼロ(道枝)らに1年前に起きた地面師による不動産詐欺事件の新聞記事を見せる。杏花の父・直道(鶴見辰吾)はこの地面師事件で詐欺に遭ったプロジェクトの責任者だったが、事件をきっかけに退職、詐欺集団は未だ捕まっていないままだった。
■今回の事件にも天敵・國見が関わっていることが判明
ゼロらは事件のことを詳しく聞くために杏花の家に行き、父・直道に話を聞くことにした。昼間から酒を飲んで酔っている直道に、詐欺集団を捕まえるために協力してほしいとお願いするが、「高校生に何ができる」と、もうその事件には関わりたくないという感じで取り合おうとしなかった。
ゼロが直道を投げ飛ばして、半ば強引に聞き出した形となったが、その話の中でゼロの天敵とも言える國見(江口)率いるクロッキーコミュニケーションズが運営するSNSで個人情報の漏えいが行われていた疑惑が浮かんできた。
この事件をマルスが取り上げるきっかけとなったのは、杏花に送られてきたある動画だった。そこには詐欺集団のやり取りが収められていて、その動画の事務所らしき場所の窓越しに映っていた飲食店の看板からアジトが判明。
■詐欺集団との頭脳戦はゼロが一枚上手
アジトに到着し、誰もいないことを確認して中に入り、金庫の鍵を開けたり、パソコンのパスワードを解明して入り込むなど、メンバーたちがゼロから教わったテクを駆使し、証拠となる資料を発見。
証拠をつかんだが、そのパソコンの中には杏花の父親が共犯になってしまう証拠も入っていた。杏花はそれでも大人の悪事を暴きたいとゼロに伝え、動画を回しつつ、詐欺集団を自白に追い込んだ。
相手も頭を使って裏をかいてきたが、そこはゼロの方が一枚上手。警察もやってきて、見事事件を解決した。しかし、杏花には父親も逮捕されるというつらい現実が待っている…。
■ ゼロ「アイコンが言ってた“ほっこり”、あれ何となく分かるんだよ」
大人たちの悪事や不正を暴き、革命を起こす。そんな志で動いているマルスだけに、シリアスな展開だったり、緊迫する場面も多かったりするが、今回はもう一つ重要なキーワードが見つかった回でもあった。
それは“ほっこり”。マルスの動画チャンネルの登録者数が30万人を超えて、みんなで盛り上がったりしている時に、渾一は「僕、高校生活ずっと1人だったから、こういうワイワイした感じにどっか憧れてて。なんか、ほっこりするっていうか」と本心を打ち明けた。
事件解決後、ゼロに杏花が「ありがとう」と言うと、ゼロは「昨日アイコン(渾一)が言ってた“ほっこり”、あれ何となく分かるんだよ。みんなでバカやって、笑って泣いてケンカして、そういうの、悪くないなって。そんな昨日と同じ今日がこれからもずっと続けばいいなって。だから、明日も部室で待ってるよ」という言葉をかけた。
杏花の父親が逮捕されたことは学校中に知られることになり、翌日、教室に入ろうとした杏花の耳にも生徒たちがうわさ話をしているのが入ってきた。
教室に入れずに部室にやってきた杏花に、渾一がいつものように声をかけ、部室にいたメンバーたちもいつものようににぎやかにワイワイと騒いでいた。ゼロの言った“昨日と同じ今日”がそこにあることが分かった杏花は“ほっこり”した気持ちになり、自分の居場所だと改めて気づいたに違いない。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
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