COCOON PRODUCTION 2024『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』が、2024年7月から8月に東京・京都・福岡で上演されることが決定した。

松尾スズキが作・演出を務める『ふくすけ』は、薬剤被害によって障がいを持った少年“フクスケ”をめぐり、様々な境遇の登場人物たちが、底なき悪意と情愛に突き動かされながら、必死にもがき生きる姿を毒々しくも力強く描いた壮大な人間ドラマ。かつてのインタビューで松尾は「生まれてきたこと、そして時世に付きまとう不平等や不条理に対する怒りをバネに厄介な作品を進化させる」と語っており、ゆるいヒューマニズムを揶揄し、“悪”もまた人の姿であることを描き出した戯曲となっている。

12年ぶり4度目の上演となる本公演では、サブタイトルを“歌舞伎町黙示録”と題し、台本をリニューアル。フクスケが入院する病院の警備員コオロギと、盲目のその妻サカエの夫婦を軸に、物語が展開する。

出演者には、『ふくすけ』には3度目の出演となる阿部サダヲ、松尾の舞台作品に初参加となる黒木華岸井ゆきの松本穂香、内田慈、大人計画からは阿部に加えて、荒川良々、皆川猿時、伊勢志摩、猫背椿、宍戸美和公、さらに町田水城、河井克夫、菅原永二、オクイシュージといった面々が顔を揃えた。

さらに、松尾作品のミューズとして世界観を体現する秋山菜津子、そして自身の作・演出作品には久々の登場となる松尾も出演する。

松尾スズキ コメント
『ふくすけ』は、20代の終わり、初めてギャグ中心ではなく、ストーリーとキャラクターを煮詰めて考えた作品です。当時、初進出のスズナリでお客さんが列をなしていた光景が忘れられません。
新しくできた劇場の場所が歌舞伎町であると聞き、迷いなく歌舞伎町が舞台のこの芝居の再演を思いつきました。
今回、新たな設定として、やはり自分が演じていたコオロギという役に思い入れがあって、コオロギが主役の話も見てみたいなと。
ここまで毒毒しい芝居は最近見ないと思います。歌舞伎町の毒と芝居の毒、それが相乗効果となって逆に美しい、みたいな芝居を目指します。お楽しみに!

<公演情報>
COCOON PRODUCTION 2024『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』

作・演出:松尾スズキ

【出演】
阿部サダヲ黒木華、荒川良々、岸井ゆきの、皆川猿時、松本穂香、伊勢志摩、猫背椿、宍戸美和公、内田 慈、町田水城、河井克夫、菅原永二、オクイシュージ、松尾スズキ、秋山菜津子
加賀谷一肇、石井千賀、石田彩夏、江原パジャマ、大野明香音、久具巨林、橘 花梨、友野翔太、永石千尋、松本祐華、米良まさひろ、山森大輔
ミュージシャン:山中信人(三味線

東京公演:2024年7月9日(火) 〜8月4日(日) THEATER MILANO-Za
京都公演:2024年8月9日(金) ~15日(木) ロームシアター京都メインホール
福岡公演:2024年8月23日(金) ~26日(月) キャナルシティ劇場

COCOON PRODUCTION 2024『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』出演者