映画「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」が2月23日(金)に公開される。この度、本作の完成披露舞台挨拶つきプレミア上映会2月7日に開催され、出演者の蕨野友也・搗宮姫奈・内藤好美・梶原颯・伊藤祐輝と、田口清隆監督、そして主題歌を担当したきただにひろしが登壇した。

【写真】ウルトラマンブレーザー&登壇者たちがみんなで“ブレーザー光線”ポーズ

SKaRD隊員5人が舞台挨拶に登場

本作は、2023年7月から2024年1月まで放送されたテレビシリーズ「ウルトラマンブレーザー」の劇場版。主人公・ウルトラマンブレーザーに変身するヒルマ ゲント隊長役を蕨野が務め、SKaRD隊員のアオベ エミ役を搗宮、ミナミ アンリ役を内藤、バンドウ ヤスノブ役を梶原、ナグラ テルアキ役を伊藤が演じる。

上映終了直後の熱量冷めやらぬ雰囲気でスタートした今回のイベント。特殊怪獣対応分遣隊SKaRD(スカード)隊員5人が揃って登壇すると「ゲント隊長~!」「テルアキ副隊長~!」など、名前を呼びかける大きな歓声と拍手が沸き起こり、迎えられたキャスト陣も笑顔を見せた。

詰めかけたファンに対して、出演者たちが気持ちのこもった言葉で挨拶をしていく中、伊藤は早くも感極まった様子で目を潤ませて「こうして直接お会いできるのは本当に嬉しいです。ありがとうございます」と、熱い想いを滲ませて感謝を伝えた。

■蕨野友也「みんなでこの場所に立てて運命的ものを感じています」

一般の観客に向けて劇場版初お披露目を迎えたこの日。会場がある池袋は、テレビシリーズの第1話で、初めてウルトラマンブレーザーが戦った場所ということで、蕨野は「始まりと終わりの地はここ、池袋。今日みんなでこの場所に立てて、何か運命的ものを感じています」と感慨深い様子。続いて搗宮は「劇場版まで来ちゃったな~!という気持ちです。『ウルトラマンブレーザー』は大きいスクリーンで見るのが一番なので」と喜びを表し、「今日映画を観て楽しかった人ー!?」と観客に問いかけると大きな拍手で応えられた。

演じたキャスト陣もまだ大きなスクリーンでは未鑑賞の状態での舞台挨拶ということで、梶原は「自分も大きな画面で観れてないので、公開されたら観に行きたいと思います!」と話すと、すかさず伊藤も「僕もまだ劇場のスクリーンで観れていないので、皆さんが羨ましいんですよ!」と同意し、「ヤスノブ(梶原)、公開したら一緒に行こう!」と、公開後の映画鑑賞の約束も交わした。

■田口監督「SKaRD隊員の活躍と絆を見てもらうための作品に」

トークでは観終わったばかりのファンを前にそれぞれお気に入りのシーンを語り合った。隊員たちがジェットパックを身にまとい空を飛んでいるシーンや生身の格闘シーン、そして、印象的なセリフなどが次々あがり、キャスト陣の作品への思い入れも伺える会話に、会場のファンも共感の頷きを見せながら聞いていた。また、実はテレビシリーズ最終回と同時進行で、劇場版の撮影も一部行っていたという、初公開の撮影裏話も蕨野の口から明らかに。その他にも、カメラ裏でのキャスト達の仲良しエピソードも多数話題にあがった。

様々な裏話でトークが盛り上がる中、ここで、テレビシリーズのメイン監督に引き続き、劇場版でもメガホンをとった田口監督が登壇。「監督!!」という歓声も上がる中で迎えられ嬉しそうな表情を見せた。この日の上映を観客と同じ客席で見守ったという田口はその盛り上がりに感謝を伝え、「今回は、特にSKaRD隊員の活躍と絆を見てもらうための作品にしたかった」と作品に込めた思いを語った。

「この作品が初めての怪獣映画という方、子供たちにも楽しんでもらえるよう作りました」と気持ちを打ち明け、続けて「僕はあまりにも最終回らしい終わり方をすると寂しくなっちゃう“最終回恐怖症”なので(笑)」と会場の笑いを誘いながら「この作品はどこまでも続いていくような終わり方を意識しました!」と、この先の物語の未来も期待させる内容となっていることをアピールした。

きただにひろしの生歌にあわせて「SKaRD体操」を披露

様々なスピンオフコンテンツも制作された「ウルトラマンブレーザー」。この日は、そんな中でも話題となった「SKaRD体操」を登壇者全員で披露することに。体操の音楽で使用されたのは、テレビシリーズのオープニングを半年間飾った主題歌「僕らのスペクトラ」ということで、搗宮の合図に合わせて声を揃えた「ダニー!!」という会場からの掛け声に応え、主題歌を担当したきただにが登場。生歌で披露された「僕らのスペクトラ」に合わせて、監督、キャストが懸命に体操に取り組む姿に、観客も手をかかげたり、手拍子をしたりと、会場一体で大盛り上がりとなった。

劇場版でも主題歌を担当するきただには「この曲は、テレビシリーズのオープニング主題歌も手掛けたスタッフと、コーラスにはエンディングテーマを担当していたMindaRynさんが参加していて、ブレーザーに関わったみんなで作りました!」と、ウルトラマンブレーザーで繋がった絆で生み出された楽曲だということを明かし、会場からは温かい拍手が起こった。

その後、劇場版主題歌「星と獣」をファンのためにフルコーラスで初披露。割れんばかりの手拍子が鳴り響くなかでの大熱唱に、会場中が感動の渦に包まれた。

SKaRD隊員全員が変身アイテムを装着して生変身

きただにの歌唱中は場内を練り歩きファンとの交流も楽しんだSKaRD隊員が再びステージに集結し、劇中でゲントがウルトラマンブレーザーに変身するときに使うアイテム「ブレーザーブレス」を全員が腕に装着。歌唱を終えたきただにが装着に手間取るハプニングもある中、会場からの「ウルトラチャージ」を力に改めて準備が完了すると、蕨野の「俺が行く…いや、俺たちが行く!」という決めゼリフで全員が変身ポーズを決め、会場の拍手に迎えられながらウルトラマンブレーザーが颯爽と登場。劇中さながらの生変身と、生ウルトラマンブレーザーに、会場はこの日一番の興奮を見せた。

■約4年ぶりにウルトラヒーローとの「握手会」が復活

イベントの後半には、東京を皮切りに本作の舞台挨拶・劇場握手会が実施されるという情報が明かされ大盛り上がりとなる中、最後に田口は「本当にありがとうございます!多くの人にこの作品を広めて下さい!」と客席に呼びかけ。そして「『ウルトラマンブレーザー』は音響や音楽がとても大切な要素で、今日も会場に来てくれているTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの皆さんに感謝したいです」と、作品を支えたスタッフ陣にも感謝を告げた。

きただには「『僕らのスペクトラ』と『星と獣』。この2曲があることで皆さんに出会えて、僕にとってこれからもこの2曲は宝物です!」と熱く語り、伊藤は「皆さんにこうしてお会いできたことが本当に嬉しいです。機会があったらまた会いましょう!」と力強く呼びかけた。そして、梶原は「こういう風に話をするつもりはなかったんですけど…」と、話し始めるや否や言葉を詰まらせ、「ずっと応援してもらってここまでこれたので、お客さんに、スタッフさんに、みんなに感謝したいです!ありがとうございます!!」と、涙を流しながら力強く感謝の気持ちを伝えた。

内藤は「みなさんのことをSNS上でストーカーしているくらい、最速で“いいね!”を押しに行くので(笑)是非SNSでもいろいろなコメントを聞かせてください!」と、反響への楽しみな気持ちを明かし、搗宮は「皆さんに『明日からも頑張ろう』って思ってもらえるようにステージに立ったけど、私が一番ソワソワしていて…」と気恥ずかしそうな表情を見せながら、「この気持ち、伝わってくれ!みんな頑張れ!」と最後は声を張り上げてメッセージを届けた。

そして最後に蕨野は「これからも皆さんにお会いできる機会が沢山ありますが、それには皆さんの『ブレーザーに会いたいSKaRDに会いたい!』という気持ちが必要です。これからもそう思い続けてくれたら、大きなお友達が動くかもしれません!」と、これからも『ウルトラマンブレーザー』は続いていくことを強調。「本当にありがとうございました!」と感謝の言葉で締めくくった。

イベント後には、ついに地球人を仲間と理解したウルトラマンブレーザーが詰めかけたファンを「握手」でお見送りする「握手会」を実施。新型コロナウイルス感染拡大以降、実施を控えていたウルトラヒーローとの「握手会」が、約4年の時を経ての復活となった。

「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」の舞台挨拶が行われた/(C)円谷プロ (C)ウルトラマンブレーザー特別編製作委員会