悔しい敗北となったイラン戦後に選手たちに喝を入れる森保監督。(C)Getty Images

 現地時間2月7日アジアカップは開催国のカタールが、3-2でイランを撃破。大会連覇に向け、快進撃を続けるヨルダンの待つ決勝に駒を進めた。

 中東勢の躍進が目立った今大会にあって、辛酸をなめたのは日本と韓国だった。ともに開幕前には優勝候補の一角にあげられることも少なくなったが、前者はベスト8で敗退し、後者はベスト4で涙をのんだ。

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 東アジアの雄が揃って崩れた。この事実には、隣国メディアも「由々しき事態」と危機感を募らせている。中国のスポーツポータルサイト『捜狐』は「日韓はなぜ負けるのか」と銘打った特集記事を掲載。両代表が今大会でタイトルを獲ることなく敗退を余儀なくされた結果を分析した。

 まず、同メディアは「およそ14か月前にワールドカップでラウンド16まで勝ち進んだ韓国と日本が、アジアカップでは薄氷を踏む思いで苦戦を強いられた。彼らでさえも勝つことは難しくなっている。つまりアジアカップでの競争がますます激化しているというわけだ」と指摘。アジア全体の競技レベルがかつてないほどに高まっていると論じた。

 さらに大会の「優勝候補筆頭」と目された森保ジャパンについて「日本は相手に試合のリズムを掴ませる戦術には慣れていたが、これは強豪チームに対する最適解でしかなかった」と断言した同メディアは、「日本が露呈した弱点」と記している。

「日本の弱点は、強力なセンターラインを欠いていることにあり、決定機を得るには、選手の走り込みと精度の高いパスに頼らなければならない。ゆえにワールドカップでのコスタリカクロアチア、そして今大会のイラクイランとの戦いで露呈したように、フィジカルが強く、激しいプレッシングを怠らないチームを恐れている。彼らは強靭な肉体と激しいフィジカル戦ができるチームと対峙すると、長所であるはずのテクニカルさは途端に失われ、弱点が露呈するのだ」

 なお、今大会で中国は1次リーグ敗退を強いられている。そんな母国代表を含めて中国では中東勢のインテンシティーの高さに圧し負ける形となった東アジア勢への危機感が高まっているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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