かわぐちかいじ氏の大ヒットコミックを実写化したAmazon Originalドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」の配信記念イベントが2月8日、東京・アーバンドックららぽーと豊洲で行われ、主演とプロデューサーを担う大沢たかおが出席。世界240の国と地域での配信を直前に控え、「世界情勢を真正面に捉えた作品。世界の皆さんがどう見るのか、楽しみであり、ドキドキしている」と武者震いしていた。

2023年秋に公開された映画「沈黙の艦隊」に、劇場版未収録のシーンを追加し、さらに劇場版のラスト以降の物語を描く全8話の完全版ドラマ。Prime Videoが日本の劇場版映画を製作し、その後ドラマシリーズとして全世界に配信をするのは初の試みとなる。日本のエンタテインメント作品では初めて海上自衛隊潜水艦部隊の協力を得て、実物の潜水艦で撮影された。

この日は、物語の舞台となる東京湾に、大沢をはじめ、共演する共演する上戸彩江口洋介中村蒼、前原滉、夏川結衣、笹野高史を乗せた船が登場。大沢は「この企画を聞いたときは、やめたほうがいいんじゃないかと思い、ヒヤヒヤしながら船に乗った(笑)」と明かす。「ですが、東京湾を舞台に大海戦が繰り広げられるので、ちょうどいいご挨拶になった」と本作ならではのイベント演出に、手応えを示した。

大沢が演じるのは、日米で極秘裏に開発された、日本初の原子力潜水艦シーバットの艦長・海江田四郎。ある思いから、シーバットに核ミサイルを積んで反乱逃亡するという役どころで「海江田としては、ある種のテロリズムで、世界に問題提起をしている。それをマスコミ、政治、国民がどう判断し、選択するのか。地上の人々のドラマが力強く、演じながら、感銘を受けた」と明言。共演陣に対しては「日本への思い、次世代への思いを込めて演じていただき、すごく感動してしまった」と感謝を伝えた。

また、プロデューサーの立場から「この数年、未知の世界に飛び込みながら、頑張って取り組んだ作品。映画が序章で、(今回配信される)ドラマが第1章という位置づけなので、映画を見ている方も、見ていない方も楽しんでいただける」と誇らしげ。「映画では潜水艦の中ですが、今回は地上にあがります(笑)」と海江田の変化も明かした。

政府の陰謀を訝るニュースキャスター・市谷裕美を演じる上戸は、「映画版では、海江田が何を考えているのか、何がしたいのかわからない謎の人物で、血が通って見えなかった」といい、「ドラマでは全8話で、さまざまな関係性が描かれ、クライマックスは泣けました」と感動した様子。敏腕の内閣官房長官・海原渉役の江口も、「大沢くんが、海江田を演じると、何を考えているからわからない人物に見える」と大沢の演技を絶賛していた。

Amazon Original ドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」は、2月9日からPrime Videoにて世界240以上の国と地域に独占配信(2月9日に1~6話、16日に7~8話を配信)。

作品の手応えをにじませる大沢たかお、上戸彩、江口洋介