結成から50年以上たった今も世界に多くのファンがおり、2月4日(日)からは「ラプソディ・ツアー」を行う伝説のロックバンド・QUEEN(クイーン)+アダム・ランバート。BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)ではこれを記念して、「来日記念!BS松竹東急 クイーン フェスティバル」と題し、クイーン関連の映画作品、音楽作品を計4本放送。東京ドーム公演を直前に控えた2月11日(日)には、映画「ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版」を放送する。クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリー氏の激動の半生を描いた本作のあらすじや見どころと共に、他3作品についても紹介していこう。

【写真】奇抜な衣装でパフォーマンスを披露するフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)

■未公開シーンを新たに追加した「ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版」

誰もが一度は耳にしたことがある、伝説のロックバンド・クイーン。2023年末放送の「第74回NHK紅白歌合戦」では“クイーン+アダム・ランバート”として出演。「Don’t Stop Me Now」を披露して大いに盛り上がったことでも記憶に新しい。

1973年にデビューし、すでに50年以上の歴史を持つクイーンだが、このバンドを語るうえで欠かせない存在が、45歳でこの世を去った“史上最高のエンターテイナー”としても名高いフレディ・マーキュリー氏の存在だ。彼の激動の半生を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が2018年に公開されると、2021年時点で興行収入130億円を突破し、観客動員数は940万人にも及んだ。

またフレディ役を演じたラミ・マレックがアカデミー主演男優賞に輝くだけでなく、編集賞など4部門を受賞したことで名実ともに大ヒットを記録した。

そして今回、2月11日(日)夜8時40分からBS松竹東急で放送される「ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版」は、劇場版ラストで描かれた20世紀最大のチャリティーイベント・ライブエイドの中でも、劇中未公開の2曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー(英題:We Will Rock You)」「愛という名の欲望(英題:Crazy Little Thing Called Love)」のパフォーマンスシーンを新たに追加し、再編集したディレクターズカット版となっている。

ボヘミアン・ラプソディ」自体は、これまで日本テレビ系列の「金曜ロードショー」などで放送されたが、“ライブ・エイド完全版”の放送に関しては、2021年6月にBS日テレで放送されて以降、「無料放送2回目」となる。さらに全編ノーカット放送のため、貴重な映像を改めて振り返ることができる。

物語の舞台は、1970年ロンドン。複雑な生い立ちを抱えるフレディ(ラミ・マレック)は、ブライアン(グウィリム・リー)とロジャー(ベン・ハーディ)のバンドのボーカルが脱退したと知り、自らを売り込む。1年後、ジョン・ディーコン(ジョセフ・マッゼロ)が加わり、バンドに「クイーン」と名づけたことから、フレディの壮絶な人生が動き始める――。

■伝説のバンド・クイーンの歴史を振り返る

1973年イギリスでデビューしたロックバンド・クイーン。唯一無二の歌声を持つボーカルのフレディ・マーキュリーと、名ギタリストのブライアン・メイドラムロジャー・テイラー、そしてベーシストジョン・ディーコンの4人組で、1970~80年代に世界を席巻した。

もともとはブライアンロジャーらが「スマイル」というバンドを結成し、1969年の解散後に2人のところにフレディが参画したことからクイーンの歴史が始まる。

翌年の1970年にジョンが加入し、しばらくは大学でのライブ活動をしていたが、1971年フレディの発案でバンド名をクイーンに変え本格的なライブ活動を開始。

その後は既知の通りの活躍ぶりで、「We are the chanmpions」や「We will rock you」など、誰もが1度は耳にしたことがある楽曲を世に送り出す。1975年4月は日本で初のツアーを行った際は、日本武道館をはじめ7都市8公演をおこない、日本中にクイーン旋風が吹き荒れた。

順調に活動を続ける彼らだが、1983年10月以降に結成以来初めての活動休止に見舞われた。そして1991年11月24日、ボーカルのフレディエイズのため死去。死後も追悼ライブなどがおこなわれるなどその人気は衰えず、3人でのライブに加え個人での活動も増えていった。

日本人気が非常に高いことでも知られており、最近では2020年に6年ぶりとなる3都市4公演のドームツアーを、翌年2021年と2022年には結成50周年を記念した展示会「QUEEN50周年展-DON’T STOP ME NOW-」を開催するなどその勢いはまだ健在だ。

■クイーンファンには外せない話題の映像作品

BS松竹東急では、「ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版」に加えて、“ファン必見”の3作品も放送。まず、2月11日(日)夜6時30分から放送される「フラッシュゴードン」は、1981年にクイーンが音楽を手掛けた映画だ。

アメフトのスター選手のフラッシュゴードンが、惑星モンゴの極悪非道な皇帝・ミンに立ち向かうストーリーは「スター・ウォーズ」シリーズの巨匠・ジョージ・ルーカスがリメイク版の制作に手を挙げるほどで、主題歌「フラッシュのテーマ」は特に有名な曲となっている。

また、2月12日(月)夜7時55分からは「オン・ファイアー/クイーン1982」を放送。1982年6月5日に開催されたツアー「Hot Space Tour」のミルトン・キーンズ公演の様子を収録した作品。魂の歌唱と観客の熱気が味わえる、ライブならではの臨場感は必見だ。

そして同日夜9時からは「クイーン+アダム・ランバート・ストーリー『ショウ・マスト・ゴー・オン』」を放送。年末の紅白歌合戦でも話題になったアダム・ランバートは、2009年に開催されたアメリカのオーディション番組「アメリカン・アイドル」でボヘミアン・ラプソディを歌ったことがきっかけでクイーンに参加することになった実力者。

クイーンとアダムの親密な関係性やステージの舞台裏を追った本作では、アダムがクイーンの偉大な伝説を継承していく姿がリアルに表現されている。「来日記念!BS松竹東急 クイーン フェスティバル」では、いつまでも色褪せることのないクイーンの魅力を堪能できるラインナップとなっている。

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