7日に行われたAFCアジアカップ準決勝、イラン対カタールは2-3というスコアで終了。開催国のカタールが2大会連続での決勝進出を果たした。
試合開始直後にロングスローからイラン代表のFWサルダル・アズムンがバイシクルで先制点を決めたが、その後カタールが逆転。
17分にはアクラム・アフィーフのパスからジャシム・ガーベルがループシュートのような形でミドルを決めて追いつく。さらに43分にはアクラム・アフィーフが左サイドからのカットインで素晴らしいコントロールショットを逆ポストに叩き込んだ。
後半開始まもなくイランはPKで追いつくも、83分には再びカタールが追加点を奪取し、最終的には3-2で試合が終了した。
『asriran』によれば、日本代表を破って準決勝まで駒を進めてきたイランのアミール・ガレノエイ監督は、この敗北に関して以下のように話していたとのこと。
「まずはイラン国民に謝罪したい。今日はみんなを喜ばせて決勝に進むべきだったが、運に恵まれなかった。後半はより良い試合ができた。しかしサッカーにおいては、チャンスを生かさなければ罰せられるものだ。
2-2の状態だったときは、最後の5分間を除いてボールはほとんど我々の手の内にあった。カタールのみなさん、おめでとう。我々が食べられなかったものを食べた。
我々の選手たちに技術的な欠点は見つからない。この試合という点でも見つからない。何度もチャンスを作ったが、ゴールにならなかった。不運で生かせなかった。
なぜ我々のチームは勝てないのか。それがフットボールだからだ。日本も、韓国も、サウジアラビアもそれで負けた。誰も責めることはできない。
技術的な点だけでいえば大きな差で勝てた。そして相手がアクシデントのような形でゴールを決めた。それは別の問題である。今夜は人生最悪の夜だ」
「(タレミをなぜ交代させなかったのか)彼は悪いプレーはしておらず、サルダル・アズムンとのコンビでチャンスを作り出していた。
素晴らしい選手でも調子が悪ければ交代させるべきだが、チームが上手く機能しているなら替えてはいけない。ではもしタレミを下げて失点してしまったら、それは我々の敗因になるわけだ。
我々は不運だった。カタールのGKがMVPである。ボールがポストに当たって外に出る場面もあった。
(守備のパフォーマンスが悪かった)あなたは4日前、日本戦で全てを称賛していたじゃないか。我々は今回もそれほどチャンスを与えなかった。1失点目は跳ね返りだ。3失点目はシュートが抜けてきた。
我々のディフェンスには満足している。良い大会だったが運が味方してくれなかった。
日本戦とは2名の変更をした。戦術的には同じだが、ムハンマディとモヘビは前回の試合でたくさん走ったので、先発させることはできなかった。
後半は左のタレミをアズムンに近づけてよりチャンスを作った。カタールの分析は良くできていた。もう一度言うが、これがサッカーだ。チャンスはこれまでより多かったが、ゴールにならなかった」
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これまでの試合と比べてもいい内容のプレーはしていたものの、チャンスをゴールに繋げられなければ敗北するもの…ガレノエイ監督はこの結果は運のなさがもたらしたと強調した。
なお、イランの今後の強化については「これからは選手の変化について考えなければならない。若い選手と入れ替えなければ」と、ベテラン偏重の状況を懸念していたようだ。
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