堺雅人主演のドラマ「VIVANT」(TBS系)の飯田和孝プロデューサーが、過去1年の優秀な映画やテレビ作品、俳優、スタッフらを表彰する「2024年 エランドール賞」のプロデューサー賞(テレビ部門)を受賞。2月8日に都内で行われた授賞式に出席し、受賞の喜びを語った。また、主演の堺も駆け付け、飯田プロデューサーを祝福した。

【写真】堺雅人と「VIVANT」プロデューサーがガッチリ握手を交わす

■完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”

日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「エランドール賞」のプロデューサー賞は、1年間に顕著な実績を示した人、及び優秀な働きを示したプロデューサーに贈られるもの。2023年7月期に日曜劇場枠で放送された「VIVANT」は、福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける、完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”。主演を務める堺の他に、役所広司阿部寛二階堂ふみ二宮和也松坂桃李といった“全員主役級”の主要キャストが勢ぞろいし、二転三転する先が読めないスリリングな内容も大きな話題を集めた。

受賞スピーチで、飯田Pは「このような賞を頂けたこと大変感謝しております。『VIVANT』という作品に対して評価頂いたこと、国内外のスタッフ・キャストみんなに報告したいと思っております」と恐縮しつつ、「それと報道されているよりも多くのお金がかかってしまっておりますが…(笑)。前代未聞の企画を決断してくれたTBSに感謝いたします」と規格外のスケールでドラマが作れたことに、あらためて感謝した。

堺雅人が祝福に登場

そして主人公・乃木憂助を演じた堺が祝福に駆け付け、「栄えある賞を我が『VIVANT』の飯田プロデューサーが受賞されたとのこと、本当にうれしく思っております。プロデューサーというのはいろんな仕事がある中で簡単そうに見えて難しい仕事もありますし、一見偉そうにしている方でもやってみると案外そうでもなかった仕事でございますが…」と前置きし、「『VIVANT』のプロデューサーは本当に大変そうに見えて、本当に大変な仕事だったと思います!」と声高らかに断言し、敬意を表した。

続けて「いろんな人と人、国と国と、物と物、いろんなことをつなぎながらすべてをうまく回す。プロデューサーというのはどんな仕事か一言では申し上げられないと思うんですけど、現場の人間として“何が何でも前に進む人”という印象を持っています。そういう意味で一番大人がなるにふさわしい役職なのではないかと思います」と持論を展開し、「本当におめでとうございます!」と祝福した。

一方、プロデューサー賞の映画部門は「怪物」の川村元気プロデューサー、山田兼司プロデューサーが受賞。山田Pは「ゴジラ-1.0」プロデュースチームの一人として特別賞も受賞した。

「怪物」チームからは、主演の安藤サクラがお祝いに駆け付け「坂元(裕二)さんの脚本で是枝(裕和)さんが撮るっていうのは、きっともうみんなが待ち望んでいたようなミラクルな作品だと、いちファンとしても思っていて。そりゃあプロデューサー賞でしょう!という感覚ではあります」と、日本が誇るヒットメーカー×ヒットメーカーの組み合わせを実現させたプロデューサー陣の功績を称え、「私自身この作品に関われたことを大変うれしく思っています。本当におめでとうございます!」と受賞を祝った。

■「2024年 エランドール賞」(選考期間:2022年12月1日~2023年11月30日)受賞一覧

■プロデューサー賞

映画部門:「怪物」(東宝) 川村元気、山田兼司

テレビ部門:「VIVANT」(TBS) 飯田和孝

■プロデューサー奨励賞

映画部門:「福田村事件」 小林三四郎、井上淳一、片嶋一貴

テレビ部門:「大奥」(NHK) 藤並英樹、舩田遼介

■特別賞

「THE FIRST SLAMDUNKFilm Partners 松井俊之(東映アニメーション)

「ブラッシュアップライフ」制作チーム 水野格、小田玲奈、榊原真由子(日本テレビ)、柴田裕基(日テレAXON)

名探偵コナン 黒鉄の魚影」製作委員会 近藤秀峰(小学館)、汐口武史(讀賣テレビ放送)、岡田悠平(トムズ エンタテインメント)

ゴジラ-1.0」プロデュースチーム 臼井央、山田兼司、岸田一晃(東宝)、守屋圭一郎、阿部豪(ROBOT)

■「アクターズセミナー」優秀賞

大島璃乃、駒木根葵汰、三浦健人

■新人賞(五十音順)

磯村勇斗、今田美桜小芝風花堀田真由、眞栄田郷敦、目黒蓮

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)

堺雅人が祝福に駆け付けた/※ザテレビジョン撮影