ガラタサライ移籍の可能性を報じられたマンチェスター・ユナイテッドに所属するデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンだが、今冬の移籍は実現しない可能性が高いと7日『ESPN UK』などが報じた。

 現在31歳のエリクセンは、アヤックスの下部組織から2010年にトップチームへと昇格。エールディヴィジ3連覇の原動力となると、2013年8月にトッテナムに移籍を果たした。在籍した7シーズンで公式戦305試合出場69ゴール82アシストを記録し、クラブのチャンピオンズリーグ(CL)準優勝などに貢献した。2020年1月にインテルへと加入するが、2021年6月のEURO2020で試合中に心停止で倒れ、病院に搬送。植え込み型除細動器(ICD)の装着手術を受けて復帰し、ブレントフォードを経て、2022年7月からマンチェスター・ユナイテッドプレーしている。

 今シーズンもここまで公式戦19試合出場1ゴール2アシストをマークしているエリクセンだが、U-18イングランド代表MFコビー・メイヌーの台頭もあり、徐々に出場機会が減少。今年に入ってからは1月14日プレミアリーグ第21節・トッテナム戦に出場したのみとなっている。

 そんななか、5日にイギリス紙『デイリー・ミラー』が、エリクセンガラタサライ移籍の可能性が浮上したと報道。トルコは、2月9日まで移籍市場が開いているため、同クラブが買い取りオプション付きのレンタル移籍に向け、「極秘交渉」を行っていると主張した。また、トルコ紙『Fotomac』は、フランス人DFサシャ・ブイとコンゴ民主共和国代表FWセドリック・バカンブの売却により生まれた3500万ユーロ(約56億円)がエリクセン獲得に用いられると指摘していた。

 しかし、『ESPN UK』によると、ガラタサライエリクセンに興味があるものの、2月9日までの移籍交渉をまとめるのは難しいと考えており、今冬での獲得は見送りつつも、シーズン終了後にエリクセン獲得を試みたいと強く考えているという。

 また、英国メディア『メトロ』も7日、ガラタサライエリクセンの今冬での獲得を見送るとしつつ、シーズン終了後にはガラタサライに加え、ブレントフォードエリクセン獲得レースに参戦すると説明している。

クリスティアン・エリクセン[写真]=Getty Images