進化を止めない山本。同僚となったシャーザーからどんな要素を吸収するかも楽しみだ(C)Getty Images

 今オフ、ドジャース入りを果たし、レギュラーシーズンでの活躍が期待されている山本由伸。投手として史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約465億円)という大型契約も大きな話題となり、はやくもエース級のパフォーマンスを望む声も聞こえてきている。

 メジャー1年目ながらも、各メディアやファンからは山本のピッチングを待ち望む声が途切れることはなく、そのスキルに対しても高い評価が送られている。

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 現地時間2月7日には、米野球専門サイト『Just Baseball』が、ドジャースの所属するナ・リーグ西地区の主力先発投手を紹介する特集記事を配信しており、「ベスト10」として同メディアが挙げた10人の中に、日本人ルーキーも含まれている。

 今回のトピックでは、「このディビジョンエリート投手の宝庫」と評し、今季のナ・リーグ西地区の各球団のエース級をピックアップ。ジャイアンツローガン・ウェブ、ダイヤモンドバックスザック・ガレン、パドレスダルビッシュ有ジョー・マスグローブなど、すでに高い実績を残している投手が紹介されている中、山本ものその中の1人として名を連ねることとなった。

 同メディアは山本に対し、「派手な広告は本物に見える」として、前評判通りの活躍が期待できると綴っており、「我々の予想通りに実現すれば、ドジャースは真のエースを手にしたことになる」と論じている。

 また、「この冬、ヤンキースメッツの両チームを含む、多くの有名球団が獲得に参加した」として、熾烈を極めた“争奪戦”を振り返りつつ、「25歳という若さと相まって、スターの素質をすべて備えている」と指摘。

 加えて、山本のNPB通算での被本塁打率の0.4(被本36/897回)というスタッツに触れており、「本塁打が高く評価される現代の野球において、ヤマモトが5日ごとに登板することで、(MLBの)長打ブームへの解毒剤となり得る」などと見通している。

 トピックでは他にも、「日本での2度のノーヒッターと、3度の投手三冠王は間違いなく人々を興奮させるだろう」と記すなど、シーズンでのパフォーマンスに期待を寄せている。各チームの主戦投手と同様エース格に位置付けられている山本のピッチングが、今季、どれだけのファンに熱狂をもたらすか。初めてメジャーのマウンドに登る瞬間は、少しずつ近づいている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「長打ブームへの“解毒剤”になり得る」米専門サイトが山本由伸に寄せる期待「スターの素質をすべて備えている」」