田中圭主演、林遣都吉田鋼太郎らが出演するドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)の第5話が2月2日に放送された。牧(林)が春田(田中)との新婚旅行中に結婚指輪を失くして落ち込むが、春田との絆がさらに深まる様子が描かれて頬がゆるんだ。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】春田(田中圭)と牧(林遣都)の新婚旅行のはずが…旅館で一同が集結してしまう

■「おっさんずラブ-リターンズ-」とは

おっさんずラブ」は、2016年に単発ドラマ、2018年に連続ドラマが放送され、2019年には映画化、さらに航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマも放送。

今回の「おっさんずラブ-リターンズ-」は、2018年に放送された“初代おっさんずラブ”の続編となっており、新婚生活を送る“はるたん”こと春田創一&牧凌太と、彼らの新居に乱入してくる“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵が、新しい“愛のカタチ”を模索していく“爆笑胸きゅんホームドラマ”となっている。

“初代おっさんずラブ”は、結婚したいのに全然モテない、33歳のポンコツ独身サラリーマン・春田が、ある日突然、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・黒澤と、同居しているイケメンでドSな後輩・牧から告白されるという、新感覚の胸キュン純愛ラブストーリー。

連続ドラマの最終回では、黒澤のプロポーズを受けることにしたものの、結婚式当日、教会で愛を誓うその瞬間、ようやく“本当の気持ち”に気付く春田。「行け!」と黒澤に背中を押された春田は、号泣しながら牧の元に走り出し「俺と結婚してください!」と横断歩道越しに愛を叫ぶという愛の結末で終わった。あれから5年。おっさんずラブが真摯(しんし)に追求してきた、“人を好きになるとは…どういうこと?”という変わらないテーマを描く。

月日が経ち、変わらないことと変化が訪れた春田と牧、そして黒澤。また、時が経てば、周りの人間関係も変わってゆく。シンママになり仕事と育児の両立に悩むちず(内田理央)、恋愛迷子になってアプリに没頭する武川(眞島秀和)、二世帯住宅で暮らし始める栗林(金子大地)と蝶子(大塚寧々)、4人家族になった舞香(伊藤修子)と鉄平(児嶋一哉)。そして、中途採用で入社してきた春田の歳上の部下・和泉幸(井浦新)、天空不動産の近くで、移動式おかかおむすび専門店「おむすびごろりん」を営む六道菊之助(三浦翔平)も現れる。

■春田と牧は新婚旅行に行くが、混沌と化す

初めて人を愛する気持ちを知った春田、春田の思いを汲んで背中を押す道を選んだ黒澤、そしてついに春田と結ばれた牧。あれから5年の月日が経ち、コロナ渦の遠距離恋愛を経て、春田と牧は遅れてきた新婚生活を歩み出す。しかし、課長に昇進した牧は帰国早々大忙し、春田も天空不動産で係長になり、中途採用で入社してきた歳上の部下・和泉の教育係を任されることになり、すれ違ってしまう。

そんな2人を見かねたちずが自らも利用しているという家事代行サービス「ばしゃうまクリーンサービス」を紹介すると、春田と牧の家に現れたのは、なんと早期退職後、再就職を果たした“家政夫の武蔵さん”こと黒澤だった。

久々に休みが重なった春田と牧は、ずっと行けていなかった“新婚旅行”の計画を立て、熱海に行くことに。黒澤が商店街の福引きの熱海ファミリー旅行券を提供してくれたために、なりゆきで黒澤も同行することになる。さらに、到着した旅館には同じ福引きを当てた和泉と菊之助も来ていた。

ムードたっぷりの新婚旅行とはならず5人で宴会が始まる。牧がいつの間にか失くした結婚指輪気にするなか、宴会は混沌と化す。

■牧が「良かったぁ」と泣き笑い

牧は指輪を探しに行ったが、どこにもなかったことを春田に謝罪して涙する。春田も牧を慰さめながら泣き、「新婚旅行だろ」と言い聞かせる。

翌日、牧が陶芸のところに指輪があるのではないかと言っていた通り、指輪はあった。しかし、指輪は春田の湯飲みに埋まっていて「どゆこと?」と春田はいぶかしがる。

思い起こせば、牧が外した指輪の上で春田が陶芸の粘土をこねて指輪が埋まったのだった。「俺やん」という春田を、牧は「もう!」と言いながら両手でポカポカと叩く。そして、牧は「良かったぁ」と泣き笑いするのだった。

てんやわんやだったが、春田と牧らしい新婚旅行に頬がゆるんだ。

◆構成・文=牧島史佳

「おっさんずラブ-リターンズ-」第5話より/(C)テレビ朝日