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道内では、来週には南から暖かい空気が入りやすくなり、気温が上昇する見込みです。4月並みの暖かさとなる日もあり、積雪の多い地域でのなだれや融雪災害などに注意が必要です。

来週半ばは4月並みの暖かさに

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今週末は気圧の谷の通過や冬型の気圧配置の影響で、日本海側を中心に雪が降りやすくなるでしょう。大雪となる可能性は低い見込みですが、冬型の気圧配置時にあまり雪が降らない太平洋側でも10日(土)~11日(日)の前半には雪が降る見込みです。この両日、最高気温は全般に平年並みでしょう。

そして週明け12日(月)以降は南から暖かい空気が入りやすくなり、道内各地で気温が上がる見込みです。暖かさのピークは13日(火)と14日(水)で、最高気温は札幌で13日と14日ともに9℃、函館では13日に11℃、14日は12℃と、この両日は道内広い範囲で4月並みと季節外れの暖かさとなるでしょう。札幌の2月中旬における日最高気温の記録は、今から50年以上前の1969年2月11日に観測した10.2度ですが、状況によってはこの記録を上回る暖かさとなる可能性があります。

なお、15日(木)は低気圧や前線を含む気圧の谷の通過が予想されます。気温が高い中で天気が崩れるため、各地で湿った雪が降り、函館など道南では雨が降るでしょう。

積雪の多い地域などのなだれや融雪災害に注意

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気温の上昇により、積雪の多い地域を中心になだれの危険性も高まりそうです。春先の融雪期などに発生することのある全層なだれは、斜面全体の雪が滑り落ちるもので、その速さは毎時40~80kmに達するともいわれています。その威力はすさまじく、一戸建てなどの家屋を全壊させることもあります。積雪のある斜面上に雪しわやひび、こぶなどが見られ、次第に大きくなるなどの変化が見られた場合は、すぐにその場から離れるようにしてください。

なお、雪融けによるアンダーパスなど低地への浸水や、河川の増水などの危険性も高くなるでしょう。また、住宅街の小路などでは道路上に締め固められた雪が解けて車がスタックすることがあります。北海道では「車が埋まる」と言う人も多いですが、来週は車の埋まる恐れも大きくなりそうです。車の運転時には、脱出用の装備もしくは車を使用しないなどの対策も検討してください。

北海道 来週半ばは季節外れの暖かさに なだれや融雪災害に注意