U-23ブラジル代表が五輪3連覇への望みを繋いだ。

8日、パリ五輪南米最終予選にあたる「CONMEBOLプレオリンピックトーナメントファイナルステージ」第2節の2試合が行われ、U-23ブラジル代表が薄氷の勝利。5大会連続の五輪出場、そして五輪3連覇への希望を残した。

◆第2節
ブラジル 2-1 ベネズエラ
アルゼンチン 3-3 パラグアイ

◆順位表(第2節終了時点)
1位 パラグアイ「勝ち点4」「得失点差+1」
2位 ブラジル「勝ち点3」「得失点差±0」
—本大会出場ライン—
3位 アルゼンチン「勝ち点2」「得失点差±0」
4位 ベネズエラ「勝ち点1」「得失点差-1」

◆第3節(11日)
ブラジル vs アルゼンチン
パラグアイ vs ベネズエラ

ブラジルは5日の初戦でパラグアイに敗れており、ここでベネズエラにも敗れて2連敗となれば、結果的に予選敗退が決まっていた状況。17歳のエース・FWエンドリッキ(パルメイラス/今夏レアル・マドリー移籍内定)、MFアンドレイ・サントス(チェルシー保有)らが先発した。

U-23セレソンは「攻撃が17歳頼み」と言われるほどエンドリッキ中心のチーム。CONMEBOL(南米サッカー連盟)10カ国で唯一W杯出場経験のない格下ベネズエラとの一戦を試合終盤まで1-1で推移したなか、88分、エンドリッキからパスを受けた途中出場の19歳FWビロ(コリンチャンス)が値千金の決勝点…辛くも逃げ切った。

決勝点アシストエンドリッキは、1-1で迎えた72分に自身のボールロストからベネズエラに逆転ゴールを被弾…VARの介入によってゴール取り消しとなり、試合後には「神がベネズエラのゴールを奪ってくれた。心底神に感謝する」と胸を撫で下ろした。

この結果、五輪3大会連続金メダルを目指すブラジルは、11日に行われるU-23アルゼンチン代表戦に予選突破を託すことに。勝てば文句なし、引き分けなら他会場次第、負ければ予選敗退というシチュエーションだ。

ブラジル国民の期待を背負うティーンエイジャー・エンドリッキは「正直、個人的にアルゼンチン戦で良い思い出がない…マラカナンで彼らに負けたことがあるんだ」とプレッシャーを吐露しつつ、「でも、やるしかない」と意欲。

五輪出場へ勝利が絶対のアルゼンチンを倒し、そこで自身も活躍したとき、若者はレアル・マドリーへの移籍を前にして、ワンランク成長した選手となるだろう。

ブラジルvsアルゼンチン…勝ったほうが本大会へ、負けたほうは予選敗退だ。