イングランド代表は、意外にも苦手としている国と同じグループに組み分けされてしまった。イギリス『サン』が伝えている。

8日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25の組み合わせ抽選会がフランス・パリで開催され、UEFA加盟国がそれぞれリーグA〜リーグDにてカテゴリーごとに組み分けられた。

ガレス・サウスゲイト監督率いるイングランド代表は、イタリア代表・ドイツ代表・ハンガリー代表と同居したUNL2023-24・リーグA(最上位)グループ3でまさかの未勝利最下位に沈み、24-25からリーグBに降格…今回はリーグB・グループBギリシャ代表・フィンランド代表・アイルランド代表としのぎを削ることが決まった。

一見すると、いや、間違いなく3カ国ともイングランド代表から見れば格下であり、最新のFIFAランキング(昨年12月)では、イングランドが3位、ギリシャが47位、フィンランドが59位、アイルランドが60位となっている。

次回のリーグA復帰には1位が絶対条件のなか、仮にホーム&アウェイ6戦全勝といかなくても、1位確保は固いように思える組み合わせ。だが、この組で最もFIFAランキングの低いアイルランドを、イングランドはやや苦手としている。

実はイングランド、隣国アイルランドとの直近8試合で1勝5分け2敗という戦績。前回対戦こそ国際親善試合としてホームで3-0と勝利しているが、この時は新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっていた2020年、ノンプレッシャー無観客で行われた一戦だ。

また、直近8試合の戦績以上に、アウェイでのvsアイルランドを大変苦手としており、最後にダブリンで勝利したのはなんと60年前の1964年5月…歴史的背景からイギリスを敵視する人々も少なくないアイルランドは、ホームでイングランドに敗れることなど到底許されないのだ。

前述の無観客試合を除いた最後のアイルランド撃破は39年前の1985年3月…『サン』は「アイルランド…難しい対戦だ。アウェイでは引き分けでもいいんじゃないか」と弱気に論評している。

ちなみに、イングランド代表の主軸選手であるデクラン・ライス(アーセナル)はアイルランド系。世代別年代からアイルランド代表を選択し、2018年にA代表デビューも飾っていたなか、2019年からイングランドに“鞍替え"...凄まじい誹謗中傷だけでなく脅迫の被害にも遭っている。