キーウの地下鉄のホームに座り込む14歳のオレクサンドラさん。3日前に爆撃を受けた隣の家の破片が自宅に直撃し、危険を感じた一家はシェルターに避難した。(ウクライナ、2024年1月2日撮影) (C) UNICEF_UNI498556_Filippov

【2024年2月7日 ジュネーブ/キーウ発】

ユニセフ(国連児童基金)欧州・中央アジア地域事務所代表のレジーナ・デ・ドミニーチスは、ウクライナで戦闘が激化し、子どもが死傷し続けているとし、以下の声明を発表しました。

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ウクライナ全土で波状攻撃が激化する中、同国では年明け以来、少なくとも9人の子どもが亡くなり、37人が負傷したと報じられています。この48時間で、ルハンスク州リシチャンスクで1人、またハリコフ州ゾロチフで生後2カ月の赤ちゃん1人の計2人の子どもが命を落とした、とのことです。

年初以来の波状攻撃により、ウクライナ全土で家屋、エネルギー関連施設、学校、幼稚園、その他の民間インフラが損壊しています。国中の子どもたちは生き延びるために、凍てつくような寒さの中、湿った地下室や地下駅に避難することを余儀なくされており、それはしばしば何時間にも及びます。

首都キーウで、砲撃を受けた建物から被害を受けた人を救助している様子。(ウクライナ、2024年1月2日撮影) (C) UNICEF_UNI498561_Filippov

攻撃で病院やその他の保健医療施設が損壊したため、肺炎などの病気が広がり、より多くの命が危険にさらされています。また戦闘の前線地帯では、ほぼ常に氷点下の中、攻撃によって家族が暖房も水もない状態に置かれており、そこに暮らす子どもにとっては特に恐ろしい状況となっています。

約2年前の戦争激化以来、ウクライナ全土で1,820人以上の子どもが死傷しています。この数字には国連が確認した報告のみが含まれるため、実際の数はもっと多い可能性があります。また、ロシア連邦では、ちょうど1カ月と少し前、ベルゴロドでの攻撃で3人の子どもが死亡したと報じられています。

ユニセフウクライナ各地で、子どもと家族の緊急の人道的ニーズに対応し、命を守るサービスや物資を提供しています。

私たちはすべての当事者に対し、民間人と民間インフラを守り、いかなる場所でも子どもたちと彼らに必要なインフラを保護する法的・道義的義務を遵守するよう求めます。子どもたちとその家族には平和が必要なのです。

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ユニセフについて

ユニセフUNICEF国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/

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公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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