サレルニターナが元ギリシャ代表DFコンスタンティノス・マノラスの獲得に迫っているようだ。8日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在32歳のマノラスはセンターバック(CB)を主戦場とするプレーヤー。母国のトラシュブロスでプロデビューを飾ると、その後はAEKアテネやオリンピアコスでのプレーを経て、2014年夏にローマへ加入した。約5年間の在籍で公式戦通算206試合に出場すると、2019年夏に加入したナポリでもコッパ・イタリア制覇に貢献するなど主力として活躍。その後はオリンピアコスを経て2022年にシャールジャFCへ加入するも、先月に退団が発表されていた。

 今シーズンのセリエAでここまで23試合を消化し、2勝7分14敗の勝ち点「13」で最下位に低迷しているサレルニターナ。今冬の移籍市場で元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングを獲得したが、44失点を喫している守備面のさらなる強化に向けてセリエAでの経験豊富なマノラスに白羽の矢が立ったようだ。同選手は既にサレルノに滞在しており、スタジアムに集まったファンの前に姿を見せたという。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約期間は今年6月末までの約半年間になるとのこと。既にメディカルチェックも完了しており、残すところはクラブからの公式発表のみとなっているようだ。なお、『スカイスポーツ』は今回締結される契約には今シーズン終了後に行使可能な延長オプションが付随する見込みと報じている。

 新加入のボアテングに加え、現在はメキシコ代表GKギジェルモ・オチョアがゴールマウスを守っているサレルニターナ。実力者3人による守備面の立て直しに期待がかかる。

かつてローマやナポリで活躍したマノラス(画像は2018年) [写真]=Getty Images