俳優のムロツヨシ2月9日、都内で行われた映画「身代わり忠臣蔵」初日舞台あいさつに、共演の川口春奈林遣都、本多力、河合勇人監督と共に出席。これまでに経験した“一世一代のミッション”を明かした。

【写真】楽しそうな林遣都&ムロツヨシ

本作は、日本中で愛される時代劇「忠臣蔵」をベースに“身代わり”という斬新なアイディアが加わり生み出された時代劇ヒットメーカー・土橋章宏著の小説「身代わり忠臣蔵」の映画化。ムロは主人公の吉良孝証とその兄・上野介の1人2役を演じる。

ムロツヨシ、2年ぶりに髪を染める

冒頭のあいさつでムロは「私事で恐縮なのですが、昨日2年ぶりに髪を染めまして…黒くしたらすごく恥ずかしくて」と告白。ムロは「申し訳ありません、写真を撮ってくれてる方みなさん、ここ(髪)にモザイクをかけて記事はお願いいたします」と会場の笑いを誘った。客席から「かっこいいよ〜!」という声が上がると、ムロは「ありがとう」と照れたように反応した。

■これまでに経験した一世一代のミッションを告白

作品にちなみ、これまでに経験した“一世一代のミッション”を明かす場面でムロは「自分に課したミッションだと、22歳か23歳のときに、何も知らないくせに劇場を予約して一人舞台をしました。本も書きました、制作もやりました」と告白。

続けてムロは「そこでお客さんにお芝居を見せました。お客さんが一切、くすりとも(しない)。お客さんがいるんだけど、どんどんいなくなっていくのがわかるんですよ。途中から『かわいそう』という目で僕を見る。その顔を見た記憶がずっと忘れられない」と振り返り「でもあれが怖いから、何をすればいいかって考えるようになった。それは大きいミッションだったなと思います」と忘れられない思い出を明かした。

そのときの自分へムロは「君は28年後、映画の主演をやらせてもらって、満席のお客さんの前で舞台あいさつができているよ。ありがとう。そのときすべってくれたから今があるよ」とメッセージ。さらに「お客さん戻ってきてくれるよ、だからもっともっと恥かいていいぞ」と過去の自分に伝えていた。

◆取材・文=山田果奈映

ムロツヨシ/撮影=山田果奈映